[HYDE]ここにある光は全て意味のある光!HYDEソロ「ANTI ファイナル」2年の時を経てファンと共に完成!

HYDEは、天性の才能あふれる感性を持ち、なおも信念までが惚れるに値する。そう感じさせてくれる音楽アーティストが、この人、HYDEという存在なのだろう。

12月7日(土)・8日(日)の千葉・幕張メッセ国際展示場 4・5・6ホールを会場に開かれた「HYDE LIVE 2019 ANTI FINAL」。HYDEのファンは2days、そのホールを満杯で埋めた。

その中でHYDEがファンに伝えた言葉。“僕は、自分がいいなって思った曲を、誰のためでもなく、自分のために作ってるにすぎません。それを、こんなにたくさんの人が聞いてくれてね、僕の事を好きだって言って、全国から集まってくれる。こんなに幸せなことはありません。俺の人生に悔いはない”。ハードロックに身を包み、攻撃的なライヴを見せるHYDEだが、その内面は知れば知るほど、愛情深く、人ひとりを重んじて大切にするアーティストなのだと知ることになる。ファンはそれを、HYDEらしい、柔らかく思いやりのある言葉だと受け止めたことだろう。

12年ぶりのソロ。2017年12月、それまで9年の活動をしてきたVAMPSに休止宣言が出た。HYDEがファンの前に姿を見せたのは、それからちょうど半年となる2018年6月29日(金)・30日(土)。東京・Zepp Tokyoから始まった「HYDE LIVE 2018」(全国5カ所18公演、ライヴハウス籠城タイプ)でのことだ。最初の2日間はHYDEのファンクラブであるHYDEIST会員だけが参加可能なプレミアムライヴとなり、まずは6000人がHYDEの再始動を、その目に焼き付けた。

HYDEがその時にファンに話したのは、自分は今、“新しい第二形態のHYDE”になるのだということ。“それが受け入れられるのかどうかは解らないけれど”と不安を覗かせながらも、「僕はまだ、守りに入りたくはありません。嫌われたとしても、アーティストがドキドキできないことってつまらない。今、新しいことが始まってドキドキしています。これからもっと凄い景色を見せてやるから、僕に付いてきてください。ここまで来られたのは、この仮面を被ってるサポートメンバー、そしてスタッフのおかげです」と、あいさつを入れていた。その時、傷心しきったように痩せ、今にも消え入りそうな姿でステージに立っていたHYDE。鮮明な記憶で残っているファンも多いだろう。

2019年の今があるのは、HYDEを支えるサポートメンバーが誠心誠意向き合ってくれたことに他ならない。「文句ひとつ言わず、付いて来てくれたサポートメンバーとスタッフに感謝します」、そうHYDEは「HYDE LIVE 2019 ANTI FINAL」で全ての人に、平等に伝えた。

SNSが急激に発達し、全ての声が漏れ聞こえてくる現代。この2年間のことを言うなれば、HYDEとファンにとっては、“重ねてきた時の歪みを取り除くための時間だった”と言えるのだろう。HYDEが歩んだ音楽アーティストとしての道のり。これまで支え続けたファンと共同作業で創りあげた『ANTI』という世界観。反抗期と捉えるに至った、HYDEとファンとの2年間は今、HYDEとファンに相思相愛の強い絆を結び、互いが互いを思いやれる境地にたどり着いた。ファンありきの自分なのだと、HYDEが示した姿勢こそが、簡単なように見えて実は難しいこと。HYDEが長年一線で走り続けて、慕われる理由の1つなのだろう。“一人残らず、みんなを連れて行ってやるからな!”と、言い続けるHYDEの信念が如実に現れた、ファンとの濃密な2年間となった。

初日となる7日、6時66分(19時6分)、ラストとなる8日は16時66分(17時6分)にスタートを切ったファイナル公演。セットリストは全19曲。数字が映し出された幕間は666の表示と共に落とされ、最終形態のネオ東京がステージバックに姿を現した。夜の闇にネオンが灯る。都会の路地裏、ポリスカーが2台ステージには置かれていた。「This is Neo Tokyo. Welcome to the sleepless city of the far east」とアナウンスが流れる中、ヘリコプターのプロペラ音が大きく響く。ポリスカーの天井に駆け上がり、ステージに姿を見せたモンスター、顔の半面を仮面で覆うHYDEが姿を現した。

ファンはHYDEに追随するようにコーラスを入れ、挙動の息を合わせていく。腕を振り、ジャンプして、楽曲にその身を預けて楽しんだ。1曲目「WHO’S GONNA SAVE US」からシンガロングに沸くフロアは、スタンディングエリアと指定席がアリーナ内に混在し、老若男女、幅広い世代で楽しめる工夫がされた。指定席もステージの始まりに合わせて立ち上がり、ライヴが楽しめる。HYDEのアーティストキャリアは約30年と長い。1人で参戦していたファンも、ファミリーで付き合いの持てる時期へとさしかかっている。2歳ぐらいの小さな女の子を腕に掲げ、ステージを見せているパパ。小学生の子も多く見られた。最初に娘の付き添いで親子参戦していた世代は還暦を迎えたファンも居る。全てが安心して楽しめるライヴ形態。ヘッドバンギングやモッシュが楽しめるHYDEのライヴは、シネマティックな観劇要素も確りと合わせ、静も動も楽しめる完成形へと進化した。障がい者席も毎度設けられている。ハードロックなライヴを、誰もが楽しめる構成で、作りあげるHYDE。ファンの形態を見てエリアを変化させていく柔軟さが、至る所で見受けられ、HYDEの内面の優しさが感じられた。

ポリスカーの上で歌うHYDE

ポリスカーのランプが回り始め「AFTER LIGHT」へ。本領発揮なまでに、激しいライヴへとファンを誘っていく。「FAKE DIVINE」へ入ると、艶のある声を聴かせ、激しくファンを煽っていった。

「ようこそ『ANTI FINAL』へ。今日は楽しみでしょうがない。俺たちが作ってきたよな?『ANTI』は!俺が観たことのない景色を観せてくれるんでしょう?楽しみにしてるぜ!」とフロアを煽る。「INSIDE OF ME」、「DEVIL SIDE」とVAMPS時代の曲も連投した。仮面をゆっくりと外して「TWO FACE」へと。身悶えるように歌い上げる。「SET IN STONE」に入ると、ネオ東京には雨がシトシトと降り始め、数発の銃声が響いた。軍帽を被ったHYDEはオーディエンスを鋭い目つきと緊張感で威嚇して歌う。曲の終わりは銃に見立てたマイクをフロアに向け、左右に流して緊張感を煽ると、その後一変、自らの口に銃口を入れて引き金を引き、その身を葬った。ピアノソロが響き「ZIPANG」へ。日本の四季を彩る情景、銃を持たない国『日本』。侘び寂びの表現も込めた楽曲を浪々と歌い上げたHYDE。数秒の暗転を挟んで、「OUT」へと。HYDEロゴの付いたフラッグを背負い、オーディエンスを挑発。「さぁ、カオスを観せてくれ!芸術的なカオスを観せてくれよ!」と煽り上げた。

「『ANTI』が出て半年。こんだけみんなに愛されるとは思わなかったね。みんなで完成させようぜ!」と、「MAD QUALIA」へとなだれ込む。ハンドクラップがフロアに響き、シンガロングに沸いた。オーディエンスと共にヘッドバンギングを咲かせ、続いたのは「SICK」。ファイヤーボールが打ちあがる中、拡声器を片手にラップを聴かし、スクリーモを飛ばすHYDE。オーディエンスがサークルを作り、楽しそうにモッシュして弾けた。

激しく打ち付けるドラム音から始まった「DON’T HOLD BACK」。HYDEが狂気にも似た金切り声をあげ、苦悩する姿で曲を現す。ステージに這いつくばり、身を横たえて、吠えるように歌う「LION」。鋭い刃が心を突き抜けたよう。叫び、怒り、身もだえて、感情をオーディエンスに突き付けた。

「ANOTHER MOMENT」に入ると、オーディエンスにHYDEが話しかける。「幕張ちゃん!さあ、座ってみようか?おっ!そっち早いね。あっ!椅子あるの?」と、おどけながら、オールスタンディングエリアもフロアにしゃがませた。「じゃあ、いくよ!1.2.3.2.1.Go!」と掛け声をかけると、巨大な幕張のフロアに一斉ジャンプが巻き起こる。ジャンプジャンプでHYDEに応えるファン。約10体のエアダンサー(空気で膨らむ巨大な人型バルーン)が膨らみ、ステージの上で滑稽に踊る。“理性を吹き飛ばし、こいつらみたいにクレイジーになっちゃえよ!”と、一見(いっけん)に訴えかける。続くのは「MIDNIGHT CELEBRATION II」。モッシュにクラウドサーフ、ファイナルらしい盛り上がりでこの曲が始まった。HYDEはステージからフロアへと降り、「芸術的なカオスを見せろ!」と煽って一喝。 「Push it back !!!」との声かけで、HYDEライヴ初となるオールオブデスが起きた。そこからサークルピットへとスタンディングエリアが変貌。HYDEが満足そうにその情景を見て、瞳を潤ませた。

曲の終わり、HYDEはフラッグを勢いよく振り下ろし、ポリスカーのドライバー側ドアガラスを破壊。その後、フロントガラスをぶち壊して、幕間へと姿を消した。

インターバルを挟み、HYDEはフロアサイドの大扉から入場。スモーク銃で白煙をファンに浴びせながら、ステージに戻った。ステージ上に設置された金属製のビア樽を、金属バットで叩き、Slipknot(スリップノット)のカバー曲「Duality」をデスボイスを絡めて歌いあげる。HYDEがギターを掛け、ギターセッションから始める「AHEAD」。ハンドクラップの大波がオーディエンスから沸き起こる。VAMPS時代に見慣れた風景が幕張に戻ってきた。ファンの盛り上がりは佳境へと白熱を見せる。「GLAMOROUS SKY」へと続き、大合唱で共鳴を見せるオーディエンス。HYDEは顔をほころばせ嬉しそう。マイクを長い間フロア側に向け、曲をオーディエンスに任せてその声を聴いた。

HYDEを支えるファンの温かい手

HYDEがラストのMCを入れる。「ありがとう! 最高だね!すごく良いものを見せてもらった。もう、本当に君たちがかわいくてしょうがないよ…。ここで2年前にVAMPSが終わってね。もっともっと理解してもらおうと、気持ちを込めてレコーディングをして、アルバムを作って。みんなと一緒に走ってきたね。ライヴは150本くらいはやったんじゃないかな…」とファンに話す。ポツリ、ポツリとスマートフォンの明かりが灯り始めるフロア。それを見つめながら、HYDEが話しを続ける。

「本当にいい眺めだよ。ただの光じゃないんだよね…。これは、全部意味のある光なんですよ。僕の大切な人の光です。良き理解者のね」と言って、瞳を潤ませた。「僕は好きな曲を作って、レコーディングをして、カッコいいと思うライヴをやっているだけ。だけど、150本ものライヴをしようと思うと、理解者がいないとできません。みんなが居てくれるから、僕がここに居られる。ここに居るサポートメンバーが、文句1つ言わず僕を支えてくれて、ここまで来られました。本当に感謝しています。みんなも、日本中から駆け付けてくれていて、本当に嬉しいよ。今日はファイナルだけど、どんどん新しい曲を作って、みんなと共有したいと思っています。ここまで来られたら、後は突っ走るだけだと思っています。ただ僕は、そんなに強くないんでね。みんなの援護がないと走れない…。みんなが援護してくれるなら、僕は真っ暗闇の中でも、絶対に何かを掴むから! 期待して待っていてください。本当にみんな、今日はありがとう」と伝え、Duran Duran(デュラン・デュラン)のカバー曲「ORDINARY WORLD」に繋げた。 穏やかで温かい声色で歌うHYDE。これまで、普通の日常こそが幸せなことだと伝え続けてくれた。この約150本のライヴは、紛れもなくファンと作り上げた日常。怒涛のライヴ本数を終えるHYDEが、見守る側でさえ目もくらむほどのライヴ本数だったこの2年間のHYDEが、サラリとファンに伝えてくれたことは、“これが俺にとっての普通の日常”なのだと言うこと。このクールを共にできたファンは、一人残らず“幸せ者”だと思う。

終わりの日にHYDEが伝えてくれた、“新しく始まる続き”のシーンに期待をして待ちたい。

ファイナルで見せたHYDEの「えいやっ」。挑戦の旅は新たなるステージへと進みだす

SETLIST

01. WHO’S GONNA SAVE US
02. AFTER LIGHT
03. FAKE DIVINE
04. INSIDE OF ME
05. DEVIL SIDE
06. TWO FACE
07. SET IN STONE
08. ZIPANG
09. OUT
10. MAD QUALIA
11. SICK
12. DON’T HOLD BACK
13. LION
14. ANOTHER MOMENT
15. MIDNIGHT CELEBRATION II
16. Duality
17. AHEAD
18. GLAMOROUS SKY
19. ORDINARY WORLD

[HYDE]12月7日・8日は幕張!「HYDE LIVE 2019 ANTI FINAL」で盛り上がれ、チケット購入まだ間に合う!和歌山物産展同時開催!追加グッズも公開!

HYDEの2019年ツアーファイナルが12月7日(土)・8日(日)、「HYDE LIVE 2019 ANTI FINAL」として千葉・幕張メッセ国際展示場 4・5・6ホールを会場に開かれる。HYDEはSTARSETの2019年秋のUSツアー「STARSET DEMONSTRATIONS」の35公演(9月13日~11月1日)を回ったばかり。この公演が凱旋公演で2019年のライヴの集大成となる。今年、96本のライヴを行なうHYDE。

チケットは12月5日(木)まで『チケットぴあ』や『ローチケ』、『イープラス』を介して販売中。チケットの高額転売回避の考慮から、チケット購入がまだ間に合う!

なお、12月7日(土)は新曲のMV収録がライヴ中に行なわれる予定だ。

本日、新たにHYDE LIVE 2019 ANTI FINAL OFFICIAL GOODSとして8種のグッズが追加された。ツアーグッズの先行販売は、ツアーファイナル初日にあたる12月7日(土)13時から、グッズ販売ブースでスタートする。

オールカラー164ページのパンフレットを始めとし、Zepp Tokyoの100本目記念公演から2019年の全公演がバックプリントされたファイナルTシャツ、トートバッグがクッションになるアイデア商品、使い勝手の良いほんのり色付くヘビーユーズなリップ、HYDEがツアー当初から作ろうと考えていたスマホバンドなど、思考を凝らした選りすぐりのグッズがANTIファイナルグッズとして販売される。

2018年初め、それまで9年間活動したVAMPSを休止し、HYDEがファンと共に作りあげてきたHYDEのソロ活動。“終活を始めた”とジョークのようにも伝え始めたHYDEが12年ぶりにソロとして制作したアルバム『ANTI』。今までファンで居続けてくれた人たちに恩返しをしたいと、休む暇も惜しみ、丸2年間必死に駆け抜けてくれた。

12月7日からのファイナル公演。1度でもHYDEのファンになってくれた人には、時間を割いて見届けに来て欲しい。“1人残らず連れて行ってやるからな!”と言い続けてくれたHYDEの想いは、ファンの新旧を問わず、またL’Arc-en-Cielのファン(ドエル)、VAMPSのファン(ブラサカ)、HYDEのファン(HYDEIST)、分け隔てなく笑顔を引き出してくれるはずだ。

そして、 幕張メッセ国際展示場6ホールではHYDEの故郷・和歌山の「和歌山物産展」も同時開催される。現在、和歌山県内の郵便局限定で予約販売中の「HYDE NEW YEARS COLLECTION」のカタログを、数量限定として特別配布。予約期間がまもなく終了となる「HYDE NEW YEARS COLLECTION」。この機会、またとないチャンスとなっている。

その他にも、グリーンソフトでお馴染み「玉林園」のグリンちゃんグッズや和歌山ラーメン(箱入り)など、和歌山ならではの商品がファンのために用意された。

さらには、「HYDE ACOUSTIC CONCERT 2019 黑ミサ BIRTHDAY」で使用した鳥籠やハイチェアーなど(和歌山中央郵便局で展示された貴重な品々)も和歌山物産展内で観賞ができる。HYDEが生まれ育った和歌山、HYDEとの思い出、まるごと愛でて楽しもう。

また、追加グッズとして、世界のディズニーとのコラボグッズも発表された。ディズニー『スティッチ!』とHYDEがコラボレーション。こちらも12月7日(土)から始まる「HYDE LIVE 2019 ANTI FINAL」のグッズ販売ブースで販売がスタートされる。HYDEのもてなし愛がふんだんに込められたこの公演、ぜひ、会場に足を運んで欲しい。

[HYDE]2019年秋アメリカツアー35日目はオハイオ州コロンバス、HYDE公式YouTubeで最終公演を生配信!無事の成功を分かち合う

STARSETの全米ツアー「STARSET LIVE US TOUR DIVISIONS : 2019」(9月13日~11月1日)に35公演セカンドアクトとしてまわるHYDEは11月1日(金)、アメリカ・オハイオ州コロンバスにあるライヴハウス EXPRESS LIVE!(2459人動員)のステージに立った。日本時間では11月2日(土)となる。

オハイオ州コロンバスはSTARSETの本拠地。2459人を収容するべニューはソールドアウトを打ち出していた。HYDEはコロンバスにはVAMPSで2015年に出演した「ROCK ON THE RANGE 2015」で訪れている。

アメリカ中西部に位置するこの街は、商業の発展した都市部に緑の豊かさも持ち合わせており、ゆったりと落ち着いた雰囲気も感じられる。フランリンパーク温室とボタニカルガーデンは、春になると数百の蝶が温室内を舞い、冬にはイルミネーションが灯り、サンタクロースと一緒に写真も撮れる。ファミリー層にも人気の場所。アートギャラリーが集まるショートノースは、煉瓦作りの建物が並び、現代アートやレストラン、カフェも多く、週末には若者が集まり賑わっている。日本からの直行便は出ておらず、経由地を介して行くことができる。

このツアーでHYDEを支えてくれたサポートメンバーは、Yas Nomura / 野村 康貴(Gt.)、Ali / 森泉 アリ(Ba.)、Shuntaro Kado / かど しゅんたろう(Dr.)、hico / 堀向 彦輝(key.)の4人。リハーサルのあるなしを物ともしない巧みな演奏技術で、ここまでこなし、パワーで成功裡に収めてきた。

アメリカ2019秋のラスト公演、HYDEは2度目のYouTube生配信で全編を披露。日本時間の朝8時30分から約35分間、世界のファンと時を共有した。BGMが流れる中、歓談を楽しむオーディエンス。暗転と共に、その声を歓声に変え、ステージ方向を見つめた。ただ1点、ブラックライトに照らされて、バックドロップのHYDEのロゴが、光を蓄えてぼんやりと浮かび上がった。SE音が始まる。上手からメンバーがHYDEが現れると歓声が上げられた。「WHO’S GONNA SAVE US」から曲を始める。

hico(Key.)が奏でるピアノの音色に、KadoShun(Dr.)が小刻みに打ち付けるハイアット音が重なる。やがてドラムが加わり、HYDEが柔らかな声で歌を始めた。Ali(Ba.)とYas(Gt.)の弦楽器が加わる。安定感のある演奏は、これまで親交を深めた5人の日々と、チーム間の良さを伝えてくる。HYDEがフラッグを高々に上げ、オーディエンスのコーラスを煽る。今夜は黒いジャンプスーツに黒のコートを着込み、白色のマスクで半面を隠し、ステージに立った。

HYDEがフラッグを掲げてオーディエンスを煽る

ソフトな声からスクリーモへと声を変化させていくHYDE。途中マイクスタンドを手放し拾い上げる。ハプニングが起きるのも、ライヴの中に、生きる鼓動を感じる瞬間。マイクスタンドを強く揺さぶって拍を取り、全身にチカラを込めて強く歌い上げた。「AFTER LIGHT」はヘッドバンギングをして、頭を左右に振って始める。hicoがキーボード台に立ちあがりオーディエンスを煽ってジャンプし、再び演奏に入る。Yasの肩に腕をかけて歌うHYDE。HYDEが両腕を広げると、“Destroy, rebuild, Now, now”とオーディエンスからの声があがった。KadoShunがドラム台に上がり、両腕を広げてオーディエンスを煽る。ドラムスティックを回して、再びドラム演奏に戻る。様子見と見えるオーディエンスを、じわりじわりと惹き込んでいった。曲の終わりには、HYDEの「スクリーム!」と叫ぶ声がフロアに響いた。

MCを入れる。「HYDEはここに居るよ!会いたかったぜ、コロンバス!来ちゃった。一番クレイジーなのが食べたいな。みなさん、準備はいいかい?次にいってもいいかなぁ?次の曲は呼び名FAKEDIVINE。さあ、いくよ!」と言って、続く「FAKEDIVINE」に入った。スイートな歌声で歌い始める。揺るぎない穏やかな声色を聴かせるHYDE。何かを掴み取り、歌詞に潜む悩みや苦悩を緩和させてきたようにも映る。浮かび上げる情景に、憎しみの色は混じらない。感謝にも聴こえる歌声をコロンバスに響かせた。ひと際大きな歓声が曲の終わりに沸いて、続く「SICK」へと。警告音を拡声器で立てながらHYDEが歌に入る。下手のステージ前で歌い、続いて上手へと。ドラムセットに上がり、拡声器に通した声でラップを歌う。hicoはステージ後部にある台に登って大きくジャンプして着地。キーボード台に戻る。Yasはステージセンターの台に上がり、ジャンプ。Ali、hico、Yas、HYDE、KadoShun、5人でヘッドバンギングを合せる。HYDEのジャンプに合せてAliとYasもジャンプした。パフォーマンス華やかにステージ上でメンバーが動く。

ANOTHER MOMENT」ではHYDEがオーディエンスにジャンプの要請を入れた。「とりあえず短い間でいいので座っもらえますか?ありがとうございます。急いでね、急いで座ってください。ありがとう。3.2.1.でジャンプをしたい。できるかい?コロンバス!いくよ?1.2.3.2.1.ジャンプ!」で、座位から大きくジャンプ。フロアがジャンプで波打った。笑顔いっぱいに、楽しそうに歌うHYDE。Yasの肩に腕をかけて頬を寄せて歌い、Aliの背中におぶさるように登ってAliをハグ。上手からステージを降りてフロアへ。オーディエンスフロアに交じり、一緒にジャンプして時を刻み楽しんだ。

MAD QUALIA」に入り、下手からステージに戻る。下手にある細い花道で熱唱。ステージ中央に戻ってからは、再びステージから降りて最前柵前へ。段に登り半身をオーディエンスに預け、腹から声を張り上げる。両手を広げ、オーディエンスのコーラスを煽り、大合唱を惹き起こした。最後はダイヴ。センターから下手側へと弧を描き、ステージへと送られた。

MCでAliが続く曲の説明を入れ、HYDEも共にSTARSETへの感謝を伝え、ラスト「ORDINARY WORLD」へと繋げる。HYDEのダイヴに興奮冷めやらないオーディエンス。KadoShunがスマートフォンにライトを灯し、左右に振ると、多くのオーディエンスが賛同。フロアに光の揺らめきが起きた。

その光景を眺め、腕を左右にゆっくりと振りながら歌うHYDE。Duran Duranのカバー曲となるこの曲。毎公演、オーディエンスとの距離を縮めてくれる頼もしい1曲となってきた。今夜も穏やかな揺らぎを目に焼き付けて、5人が思い出に残す。初めてHYDEを知るオーディエンスにも、記憶に残るショーとして、思い出の爪痕が残せたことだろう。

スマートフォンの光がフロアいっぱいに広がった

曲の終わりには通称『えいやっ』、高台に登り、大きくジャンプ。床への着地で、音に終止符を付ける。「本当にどうもありがとう、コロンバス!ありがとう!」と笑顔で感謝を伝えるHYDE。コロンバスでも華麗に決まり、大歓声の中、盛り上がりの中でステージを後にした。

[SETLIST] 01. WHO’S GONNA SAVE US / 02. AFTER LIGHT / 03. FAKEDIVINE / 04. SICK / 05. ANOTHER MOMENT / 06. MAD QUALIA / 07. ORDINARY WORLD

ステージ全編のYouTube生配信が終了したSNSでは、ファンが一緒に見届けることができた感激を書き込んだ。「35公演お疲れさまでした。一緒に駆け抜けた気分になれて、この2ヵ月弱楽しかった!次のアメリカツアーが待ち遠しいです」、「マイクスタンドが倒れてしまって、HYDEさん笑ってしまってめっちゃ可愛いかった」、「HYDEさんUSツアーラストライヴ、配信ありがとうございました!本当にかっこ良かった!お疲れさまでした」、「映画のラストシーンを見てるみたい。夢を叶えるサクセスストーリー!HYDEさん本当にかっこいい」、「HYDEさんにもサポートメンバーさんにも目頭が熱くなった。完走、お疲れさまでした。ファイナル日本公演が待ち遠しい!」などの声があがった。

いよいよ「HYDE LIVE 2019 ANTI TOUR FINAL」(12月7日・8日、千葉・幕張メッセ国際展示場4・5・6ホール)で、アルバム『ANTI』の集大成が行なわれる。既にチケットの一般販売は始まっている。後、1ヵ月後と迫ってきた。チケットの入手はお早めに。

HYDE LIVE 2019 ANTI Tour final December 7-8
Makuhari Messe International Exhibition Hall 4, 5, 6 in JAPAN
Tickets now on sale!

続くHYDEは、故郷・和歌山で販売される特製年賀状セットの先行販売が11月9日(土)・10日(日)の2日間で行なわれる。販売場所は、和歌山中央郵便局(和歌山市一番丁4)1局のみ。購入のための整理券配布が9時から予定されており、販売時間は10時から16時で行なわれる。

同日11月9日(土)から12月9日(月)までの期間限定で、和歌山中央郵便局では「HYDE ACOUSTIC CONCERT 黑ミサ BIRTHDAY 展示」を開催。HYDEが『HYDE ACOUSTIC CONCERT 2019 黑ミサ BIRTHDAY』で使用したアイテム数点が展示され、同郵便局の営業時間内に観覧ができる。また、同郵便局の入り口付近には特大広告も設置。撮影スポットにもなりそうだ。

なお、『HYDE NEW YEARS COLLECTION』(Aセット・Bセット)を購入するために重要なカタログ配布も13時から16時の予定で行なわれる。限定数となるが、当日何部配布されるのかについては、現在明かされていない。 『HYDE NEW YEARS COLLECTION』購入には、まずカタログを入手し、そのカタログ内に記載されるネットショップへアクセス。1人1セットまで購入が可能となる。

※先行配布翌日、11月11日(月)から12月9日(月)の間、和歌山県内の郵便局 (全263局)でカタログは配布される。カタログはなくなり次第の配布終了となる。まずは、11月9日(土)・10日(日)が先行となる※

11月9日・10日の和歌山は、和歌山最大のグルメイベント「第4回全肉祭」が和歌山城砂の丸広場で開かれており、全国各地から名品・名産・名物料理が和歌山に集結。夜は「第14回和歌山城まちなかキャンドルイルミネーション・竹燈夜」が和歌山城と街中で行なわれ、竹で作った8000本のキャンドルが灯る。HYDEの故郷・和歌山が総力をあげて、HYDEのファンが和歌山に足を運んでも楽しめる場を設けてくれている。“なんて素敵な和歌山なんでしょう”!和歌山の観光プランにも安心して、和歌山へHYDE初のお正月グッズ「特製年賀状セット」を買い求める旅に出かけられるだろう。

[HYDE]2019年秋アメリカツアー34日目はミシガン州デトロイト、HYDE公式YouTubeでサプライズ生配信!ファン歓喜!

STARSETの全米ツアー「STARSET LIVE US TOUR DIVISIONS : 2019」(9月13日~11月1日)に35公演セカンドアクトとしてまわるHYDEは10月30日(水)、アメリカ・ミシガン州デトロイトにあるライヴハウスThe Majestic Theatreのステージに立った。日本時間では11月1日(木)となる。

アメリカで最も危険な都市の1つとされるデトロイト。現在は壁画やアートに囲まれた街になりつつある。毎週土曜日(6-10月の火・日曜日は営業、後は確認が必要)になると、イースタン・マーケット(巨大な市場)が開かれ、地元の人々が買い物に訪れ、活気に溢れる。海外旅行初心者にはハードルの高い場所になるかもしれないが、観光ツアーを企画している観光会社もあり、デトロイトの街を2時間でまわるツアーもあるようだ。

デトロイトと言えば、HYDEはVAMPSで2015年に「SIXX:A.M. Modern Vintage Tour」の公演でステージアクトとして訪れている。地名繋がりで、楽曲「SATSUGAI」が映画『デトロイト・メタル・シティ』の主題歌になったこともある。

ライヴハウスThe Majestic Theatreの外観 Photo by hico

アメリカ公演34公演目となるこの日、始めてHYDEの公式YouTubeを使って生配信が行なわれた。配信は31分55秒、セットリスト全7曲が全て届けられた。開演前、BGMが流れるフロア。照明が落とされ暗転すると、オーディエンスから歓声が上げられた。体の芯を突くような、迫力ある重低音で始まるSEが流れ始める。ステージ中心部に1点のライトが灯され、HYDEの名前がアートされた1枚のバックドロップが存在を現した。上手からサポートメンバー、Shuntaro Kado / かど しゅんたろう(Dr.)、Yas Nomura / 野村 康貴(Gt.)、Ali / 森泉 アリ(Ba.)、hico / 堀向 彦輝(key.)がステージに上がり、HYDE(Vo.)が姿を見せるとひと際大きな歓声が上がった。「WHO’S GONNA SAVE US」から始めたHYDE。穏やかな歌いはじめから徐々にヒートアップをし、チカラ強いスクリーモを聞かせた。「会いたかったぜ、デトロイト!一番イカれたヤツが食べたいなぁ。準備はいいかい、デトロイト!」と、オーディエンスを煽り、ヘッドバンギングから始めた「AFTER LIGHT」。“We will never be the same again”とサポートメンバーが息を合せてコーラスを入れる。HYDEはクライマックス(サビ)に入ると、腰を揺らげ、大きく左右に体を揺らして、安定した歌声を響かせた。

ハンズアップして盛り上がるオーディエンス

FAKEDIVINE」に入る。HYDEを受け入れ始めたオーディエンスが首を揺らして聞き始め、“Wooow Wow, Wooow Wow”と、コーラスがオーディエンスから返された。「SICK」に入ると、上手のステージ前にせり出した台に乗って、オーディエンスを煽る。続いて下手へと。バスドラムの上に立ち、ラップを歌ってみせた。「ANOTHER MOMENT」では、曲の冒頭にオーディエンスと息を揃えてジャンプする。「さぁ座って!早く早く!急いでね。曲が始まったら、3.2.1でジャンプするよ!1.2.3.2.1.GO!」のHYDEの掛け声で、今夜もフロアで一斉ジャンプが成功した。ステージからフロアに降りたHYDEは、下手側から最前柵を越え、フロアの中へと入る。歩いてフロア中央まで行って立ち止まり、オーディエンスとジャンプ。笑顔を交わし、歌って楽しんだ。ステージに戻って「MAD QUALIA」。サポートメンバーと息を合せてヘッドバンギング。両手を広げて煽り、オーディエンスのコーラスを引き出した。フロアに背を向け、一呼吸置いたHYDEは、ラスト「ORDINARY WORLD」へと時を進める。暗転するフロア。声と演奏だけが響き、人々の五感を刺激する。中盤になると、オーディエンスがスマートフォンのライトを灯し、腕を左右に振り始める。ゆっくりと光のウエーブがなびいた。曲の終わりHYDEはドラムセットに登り、旗を旋回させてジャンプ。歓声を浴び、「本当にありがとう!ありがとうデトロイト!続くショーも楽しんでね!本当にありがとう!」と感謝を伝えてステージの奥へと姿を消した。

[SETLIST] 01. WHO’S GONNA SAVE US / 02. AFTER LIGHT / 03. FAKEDIVINE / 04. SICK / 05. ANOTHER MOMENT / 06. MAD QUALIA / 07. ORDINARY WORLD

YouTube生配信でライヴ参戦をしたファンは660人前後。HYDE公式フェイスブックのみで、英文での匂わせ投稿がされていた。開始時刻は日本の通勤通学時間に重なり、学生は始業後の8時過ぎからのことだった。SNSでは、「HYDEさん、本当にありがとう!電車が遅延していたから全部見られたよ」、「感動して電車の中で泣きそうになりました。HYDEさんが頑張ってるから、今日も頑張る!」、「HYDEさん、ありがとう!アメリカのライヴに行くのが叶った気分!」など、喜びの声で溢れた。

続くHYDEのアメリカ公演はラスト公演、チケットは嬉しいソールドアウト。11月1日(金)、アメリカ・オハイオ州コロンバスにあるライヴハウス EXPRESS LIVE!を会場に開かれる。日本時間では11月2日(土)、ドアオープンは7時。オープニングアクトのショースタートは8時ごろからとなる。

HYDE LIVE 2019 ANTI Tour final December 7-8
Makuhari Messe International Exhibition Hall 4, 5, 6 in JAPAN
Tickets now on sale!

[HYDE]2019年秋アメリカツアー33日目はニューヨーク州ナイアガラフォールズ、フロアに分け入りHYDEがオーディエンスとジャンプ!

STARSETの全米ツアー「STARSET LIVE US TOUR DIVISIONS : 2019」(9月13日~11月1日)に35公演セカンドアクトとしてまわるHYDEは10月29日(火)、アメリカ・ニューヨーク州ナイアガラ・フォールズにあるライヴハウスRapids Theatreのステージに立った。日本時間では10月30日(水)となる。ここはAEGの主催となった。

ナイアガラフォールズは、世界的に有名なナイアガラの滝がある街。アメリカ(ニューヨーク州)とカナダ(オンタリオ州)の国境があり、エリー湖からオンタリオ湖へ滝が流れ落ちる。ナイアガラ川に架かるレインボーブリッジには税関が設けられていて、パスポートがあれば歩いて国境を越えることができる。人気の観光スポットだ。一番人気のあるアトラクションは遊覧船で、アメリカ側にある「霧の乙女号」(青ポンチョ)とカナダ側にある「ホーンブロワー・ナイアガラ」(赤ポンチョ)。レインコート(ポンチョ)を着用し、船に乗ってカナダ滝に向けて出航、滝壺前で停留。痛いくらいの水しぶきを浴び、風を受け、虹を眺めて大自然が満喫できる。

ライヴハウスRapids Theatreの外観 Photo by hico(Key.)

ショーは上手から現れたHYDEに指笛や歓声が起こる中、「WHO’S GONNA SAVE US」から始まった。ソフトな声でHYDEが歌い始める。“Hands up”の歌詞ではフロアにパラパラとオーディエンスの腕が上げられた。「AFTER LIGHT」に入り、勢いをいよいよ増していく。体を大きく横に揺さぶり歌うHYDE。白色の衣装に、初見えの白く光沢のあるマスクを着けて、人間の中に宿る悪者モンスターを演じて歌う。「FAKEDIVINE」に入ると、苦悩を歌声に混ぜ、歌詞に心情を一層に乗せてくる。自分の思考が間違っているのか、相手の言ってることが正しいのか、頭を掻き毟り迷い悩む姿が、声色の変化と合わさり情景を見せる。

曲の終わりにマスクを外し、素の姿をオーディエンスに現して「SICK」へと繋げた。自由に動き回る姿には、もう悩みは微塵も感じられない。

ショーを観に来た1人ひとりの感性なりに、観劇するように観られることもHYDEのショーの独特な持ち味。表立ってはリリースをまだしていない英語版『ANTI』(日本版6月19日発売)がべニューで売られている。歌詞も合せて読み深めると情景が鮮明に見えてくるだろう。拡声器を使い今夜も反抗し、パフォーマンス賑やかにオーディエンスを盛り上げた。

ANOTHER MOMENT」に入ると、HYDEがステージを降りオーディエンス側のフロアに分け入った。STARSETのTシャツを着る多くのファンの中で曲に合せてジャンプする。笑顔が溢れ、ジャンプの輪が広がっていった。「MAD QUALIA」では一度ステージに戻ったHYDEが再びフロアに降り、最前柵前へ。オーディエンスに半身を埋め、歌声を聞かせる。両腕を広げ、コーラスを煽り、オーディエンスの合唱を巻き起こす。歌の最後には吠えるような叫びを上げて、熱唱を間近で見せた。ステージに戻り、打ちつける鼓動を深呼吸してなだめる。始めたのはラスト「ORDINARY WORLD」。デュランデュラン(Duran Duran)のカバー曲。左右に大きく腕を振り、オーディエンスと歌って盛り上がり、この日を思い出に刻んだ。音の終止符には、ドラムセットに立ちあがったHYDEが、旗を旋回させ、その後ジャンプ。着地でフィニッシュを付けた。鳴り止まない拍手と歓声に見送られ、セカンドアクトのHYDEのショーは、今夜も成功のうちに幕を閉じた。

2019年秋のHYDEのアメリカ公演は残り2公演となる。このツアーでHYDEを支えてくれるサポートメンバー、Yas Nomura / 野村 康貴(Gt.)、Ali / 森泉 アリ(Ba.)、Shuntaro Kado / かど しゅんたろう(Dr.)、hico / 堀向 彦輝(key.)の4人の巧みな演奏技術にも注目してほしい。

[SETLIST] 01. WHO’S GONNA SAVE US / 02. AFTER LIGHT / 03. FAKEDIVINE / 04. SICK / 05. ANOTHER MOMENT / 06. MAD QUALIA / 07. ORDINARY WORLD

続くHYDEのライヴは10月30日(水)、アメリカ・ミシガン州デトロイトにあるライヴハウスThe Majestic Theatreを会場に開かれる。日本時間では10月31日(木)、ドアオープンは7時。オープニングアクトのショースタートは8時ごろからとなる。

HYDEの公式フェイスブックでは3日前からハロウィンの仮装について何を着て欲しいかアンケートが取られていた。デトロイト公演はYouTubeのHYDE公式チャンネルで生配信が行なわれる?!かもしれない。

YouTube HYDE Official URL ←こちら配信予告されたURL

10.30.WEDThe Majestic Theatre, Detroit, MITICKET
11.01.FRIEXPRESS LIVE!, Columbus, OHTICKET
HYDE LIVE 2019 ANTI Tour final December 7-8
Makuhari Messe International Exhibition Hall 4, 5, 6 in JAPAN
Tickets now on sale!

[HYDE]2019年秋アメリカツアー32日目はマサチューセッツ州ボストン、最前柵に片足をかけ、身を乗り出してHYDEが歌う

STARSETの全米ツアー「STARSET LIVE US TOUR DIVISIONS : 2019」(9月13日~11月1日)に35公演セカンドアクトとしてまわるHYDEは10月27日(日)、アメリカ・マサチューセッツ州ボストンにあるライヴハウスParadise Rock Club(約1000人動員)のステージに立った。日本時間では10月28日(月)となる。

ボストンは日本からの直行便もある街。空港からボストン市内へは地下鉄で5分の距離。シャトルバスやタクシーでは20分の距離となる。アメリカ独立運動が始まった街として有名な場所で、歴史好きの人にはフリーダムトレイルで歴史散策も楽しめる。ハーバード大学やマサチューセッツ工科大学もあり、学術都市としても有名だ。プルデンシャル・センターはショッピングモールやオフィスが含まれる大型複合施設で観光スポットにもなっている。クインシーマーケットは3棟の建物からなる広い場所で、お土産やフードコートが整っている。様々なジャンルの食事ができるので、観光客にも地元の人にも人気のスポット。ニューイングランドクラムチャウダーはボストン名物。寒い日には体を温めてくれる。

ライヴハウスParadise Rock Clubの外観 Photo by hico(Key.)

このボストン公演、HYDEは2017年にVAMPSでヘッドラインで訪れていた。2度目の公演となる今夜のチケットはソールドアウト。このツアー35公演の中では4連続ライヴの山場ラストの日となった。HYDEのグッズに身を包むアジア系ファンも最前列付近に多く見受けられた。

WHO’S GONNA SAVE US」から始めたHYDE。今夜も7曲のセットリストでショーは構成された。白い衣装に身を包むHYDEを含むメンバー5人。ソフトな音色で歌い始めたHYDE。曲が勢いを持ち始めると、がなりを入れた声で、迫力を出していく。クライマックス(サビ)からは、オーディエンスの上げるコーラスとセッション。両腕を広げ、指揮者のように指先を振って曲を楽しんだ。「AFTER LIGHT」へと入る。HYDEは左右に腰を揺らして、安定感のある伸びの良い声を届けた。「FAKEDIVINE」に入り、ステージ上を反時計回りにゆっくりと歩ながら頭を掻き毟り、悩む姿を歌詞に合せて入れていく。声には、苦悩や迷い、怒りや悲しみ、その先に見える少しの希望を、チカラ強く声で届け、情景を聞く人の目の前に表していく。ハードロックなショーの中でも、HYDEの持ち味を確りと中盤で印象付けてきた。

最前列に片足をかけて歌うHYDE

SICK」では、ステージ全体をメンバー5人で広く使い、パフォーマンス華やかにオーディエンスを楽しませる。ステージから1歩歩幅を広げ、下手最前柵に片足をかけたHYDE。拡声器に乗せた声でラップを場内に響かせた。「ANOTHER MOMENT」ではMCを入れる。「どう?みんな楽しんでる?ボストン!僕、座って欲しいんだけど、座ってくれるかな?座って!どうぞ座ってください。どうぞ、どうぞ。…座れ」とオーディエンスに促す。ステージ上のメンバーにも「座って?そう座って、さぁさぁ」と促す。マスクで前が見えにくく立ったままのYas(Gt.)には「きみ僕の言うこと聞いてくれる?座って?どうぞ」と座らせた。オーディエンスに話す。「じゃあね、3.2.1.って数えたら、みんなでジャンプするよ?用意はいいかい?用意はいいかい、ボストン!ジャスト、ジャスト…1.2.3.2.1.GO!」と言って、ジャンプして曲に入る。体を動かして一体感を楽しんだ。MCを英語でしてきたHYDEが、「MAD QUALIA」 ではコーラスを煽る序盤に、「もっと、もっと!」と日本語で煽る。その後、英語に言葉を変えて「Come on! Singing! Singing!」と伝え、オーディエンスをコーラスに導いた。“Wooow Wow Wow Wow”とあがるコーラスは、徐々に大きく声を増していった。どしゃぶり雨の降る寒いボストンの夜。約60分遅れで会場はオープン。寒い中、待ってくれたオーディエンスを参加型のショーで温め、盛り上げた。ラストはデュラン・デュラン (Duran Duran)のカバー曲「ORDINARY WORLD」。左右に腕を振り歌うオーディエンス。穏やかな歌声で歌を進めるHYDEが、間奏では、天に向け、悲痛な叫びをあげる。1人ひとりが過ごす平穏で普通と呼べる日常を願って歌うこの歌。このツアーのファイナルを持ってこの曲を終えようとするHYDE。アメリカ公演で聴けるのは残り3回。今夜も、べニューに足を運んだ1人ひとりの思い出に、HYDEと共に過ごした記憶の爪痕を残し、大盛り上がりの中でショーは幕を閉じた。

[SETLIST] 01. WHO’S GONNA SAVE US / 02. AFTER LIGHT / 03. FAKEDIVINE / 04. SICK / 05. ANOTHER MOMENT / 06. MAD QUALIA / 07. ORDINARY WORLD

続くHYDEのライヴは10月29日(火)、アメリカ・ニューヨーク州ナイアガラ・フォールズにあるライヴハウスRapids Theatreを会場に開かれる。日本時間では10月30日(水)、ドアオープンは7時。オープニングアクトのショースタートは8時ごろからとなる。

このツアーでHYDEを支えてくれるサポートメンバーは、Yas Nomura / 野村 康貴(Gt.)、Ali / 森泉 アリ(Ba.)、Shuntaro Kado / かど しゅんたろう(Dr.)、hico / 堀向 彦輝(key.)の4人。それぞれの秀でた演奏にも注目してほしい。

左手前から時計回りに、Yas(Gt.)、KadoShun(Dr.)、Ali(Ba.)、hico(Key.)、HYDE(Vo.)
10.29.TUERapids Theatre, Niagara Falls, NYTICKET
10.30.WEDThe Majestic Theatre, Detroit, MITICKET
11.01.FRIEXPRESS LIVE!, Columbus, OHTICKET
HYDE LIVE 2019 ANTI Tour final December 7-8
Makuhari Messe International Exhibition Hall 4, 5, 6 in JAPAN
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[HYDE]2019年秋アメリカツアー31日目はコネチカット州ハートフォード、客席を時計回りにHYDEが回って一緒にジャンプ!

STARSETの全米ツアー「STARSET LIVE US TOUR DIVISIONS : 2019」(9月13日~11月1日)に35公演セカンドアクトとしてまわるHYDEは10月26日(土)、アメリカ・コネチカット州ハートフォードにあるライヴハウスWebster Theater(約1200人動員)のステージに立った。日本時間では10月27日(日)となる。ここでは iRock Radioが主催となった。

ハートフォードは、日本からの直行便が出ている。沿岸部、都市部、そして小さな農村地帯があり、季節に合せて遊びも豊富で、観光スポットも数多くある街。ニューヨーク州とマサチューセッツ州ボストンの間にあり、大都会にも交通の便よく行くことができる。春はフェスやイベントが多く開催されて人々が集まり、夏場はロングアイランド湾でカヤック体験、秋はハイキング、冬はクロスカントリーやアイスフィッシングが楽しめる。最古のものも多く、美術館、新聞、公園の発祥の地としても有名。アメリカ大手保険会社の本拠地でもあり、聞き覚えのある名前の保険会社が軒並みを揃え、保険の都とも言われている。

ニューヨークでもボストンでもライヴ経験のあるHYDE。ファンも多く駆け付けてくれた。

べニュー前で左から、Yas(Gt.)、KadoShun(Dr.)、HYDE(Vo.)、Ali(Ba.)、hico(Key.)

アメリカ秋のツアーも残り5公演。このツアーを支えてくれるサポートメンバーは、Yas Nomura / 野村 康貴(Gt.)、Ali / 森泉 アリ(Ba.)、Shuntaro Kado / かど しゅんたろう(Dr.)、hico / 堀向 彦輝(key.)の4人。それぞれの秀でた演奏にも注目が集まっている。

WHO’S GONNA SAVE US」からショーを始めたHYDE。残り少なくなった2019年秋のライヴを全力で挑む。荒げた声を張り上げて、オーディエンスを煽り威嚇するモンスターを演じるHYDE。黒色の衣装を身に纏い、顔の半面をマスクで覆い、ブラックライトが当たる瞳は妖艶に光る。

ヘッドバンギングから始めた「AFTER LIGHT」。エネルギー全部を込めての熱唱に、オーディエンスがHYDEに呼応。“Wooow wow, Wooow wow”とコーラスでフロアを包む。左右に体を揺さぶり、前方に身を屈めて歌うHYDE。弾けて盛り上がりたい前方と、じっくりと見定めたい後方とに分かれて見えていたオーディエンスの様相は、「FAKEDIVINE」 に入り変わる。ステージ上のHYDEを見つめる眼差しには集中力が宿っていた。HYDEの歌声は益々勢いが漲っていく。 HYDE独特の持ち味、声色の変化で情景を浮かべるHYDE。自分らしさで魅了した後は、「SICK」でメンバー5人のインパクトのあるパフォーマンス展開。オーディエンスを目で耳で楽しませた。続いて、イントロループを流し、オーディエンスとのスキンシップを図るHYDE。初めてHYDEを知った人にも楽曲を楽しんで帰ってもらおうという魂胆だ。今夜は日本公演で馴染んだ風景が、アメリカで初めて実現を見せた。HYDEが英語でMCを続ける。「じゃあ、みんな次はそこに座って!ありがとう、急いで座ってくれる?そう!座ってください。3.2.1でジャンプするよ?準備はいい?さあ、いくよ!3.2.1.Go!」と掛け声を入れて「ANOTHER MOMENT」に入ると、曲の冒頭でオーディエンスが座位から大きくジャンプ。コーラスが沸き起こった。HYDEは下手側フロアから客席に分け入り、前からぐるりと歩いてオーディエンスとスキンシップを量る。センターフロアに移動してからは、周囲とジャンプし、飛び跳ねて、一体感を楽しんだ。「MAD QUALIA」に入ってからは、理性のたがを外したように個々が自由に盛り上がる。HYDEが両腕を広げコーラスを煽ると、“Wooow wow wowow”と確りとしたレスポンスで返る。笑顔がフロアに充満し、それを見て至福の笑みを浮かべて歌うHYDE。今日という日を思い出の一片に残し、ラスト「ORDINARY WORLD」へと曲を進めた。Duran Duranのカバー曲。この曲は、アメリカで多くのオーディエンスの心を掴み、一緒になって歌ってくれる光景を広げてくれた。今夜もスマートフォンで灯す光の美しいウエーブをフロアに描き、腕を左右に振って、約30分のHYDEのショーを大成功に導いてくれた。終わりにHYDEは、ハートフォードに感謝を伝え、大歓声の中でステージを後にした。

[SETLIST] 01. WHO’S GONNA SAVE US / 02. AFTER LIGHT / 03. FAKEDIVINE / 04. SICK / 05. ANOTHER MOMENT / 06. MAD QUALIA / 07. ORDINARY WORLD

10.27.SUNParadise Rock Club, Boston, MATICKET
10.29.TUERapids Theatre, Niagara Falls, NYTICKET
10.30.WEDThe Majestic Theatre, Detroit, MITICKET
11.01.FRIEXPRESS LIVE!, Columbus, OHTICKET

続くHYDEのライヴは10月27日(日)、アメリカ・マサチューセッツ州ボストンにあるライヴハウスParadise Rock Clubを会場に開かれる。日本時間では10月28日(月)、ドアオープンは7時。オープニングアクトのショースタートは8時ごろからとなる。

HYDE LIVE 2019 ANTI Tour final December 7-8 
Makuhari Messe International Exhibition Hall 4, 5, 6 in JAPAN
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[HYDE]2019年秋アメリカツアー30日目はニューヨーク州ニューヨーク、ソールドアウト!白熱の盛り上がりにHYDEがダイヴ

STARSETの全米ツアー「STARSET LIVE US TOUR DIVISIONS : 2019」(9月13日~11月1日)に35公演セカンドアクトとしてまわるHYDEは10月25日(金)、アメリカ・ニューヨーク州ニューヨークにあるライヴハウスGramercy Theatreのステージに立った。日本時間では10月26日(土)となる。

ニューヨークは観光スポットも盛りだくさん。自由の女神、タイムズスクエア、メトロポリタン美術館、MOMAニューヨーク近代美術館、ロックフェラーセンター、エンパイアステートビル、セントラルパーク、ブロードウェイミュージカル、セントパトリック大聖堂、ハドソンヤードなど、とても1日では回りきれないほど。HYDEが訪れるニューヨーク公演の度に、少しづつ観光スポットを制覇していけるのも楽しみの一つになりそうだ。

HYDEがライヴでニューヨークを訪れたのは7回目。2009年にVAMPS「VAMPS LIVE 2009 U.S.A.」で初めてニューヨーク公演を開催。2012年にはL’Arc-en-Ciel「L’Arc-en-Ciel WORLD TOUR 2012」でマディソンスクエアガーデンに立った。翌年2013年には再びVAMPS「VAMPS LIVE 2013 U.S.A.」で公演し、2015年の「VAMPS LIVE 2015 NY」、2016年の「VAMPS North American Tour 2016」と立て続けにライヴを行なった。ソロで2019年の春に「Japan 2019 presents Japan Night」で訪れ、今回が7度目のニューヨークのステージとなる。

ライヴハウスGramercy Theatreの外の風景 hici(Key.)

ソールドアウトを打ち出したこのショーには、多くのHYDEファンが詰めかけていた。セットリストは全7曲。「WHO’S GONNA SAVE US」から始める。黒色の衣装に身を包みステージに立つHYDE。白のベネチアンマスクで半面を覆う。スネアドラムとハイアットが、ベースの低音と息を合せてHYDEの歌い出しを支えていた。やわらかく甘い声で旋律を取って歌を進めるHYDE。スリリングな幕開けも数秒のこと。音がふくよかに広がり、メロディが漲っていく。即座に態勢を整え、音に安定感を加えていった。加速してショーは盛り上がっていく。現地からも日本からもファンが集まり、サポートメンバーさながら、HYDEを支えてコーラスセッションで盛り上げる。「AFTER LIGHT」では、HYDEが下手中二階の客席サイドの足場によじ登り、高い位置からフロアを眺めて歌った。フロア中ほどのファンにも姿が見えるようにと、アクティブにパフォーマンスをして喜ばせる。オーディエンスは“Destroy, rebuild, Now, now”とコーラスをあげてライヴを一緒に作っていった。「FAKEDIVINE」に入り、クリアボイスとシャウトを混ぜて歌いに入るHYDE。ファンはサビから腕を振り上げて確りと楽曲を追いかけてくる。フロアが波を打って華やいだ。

下手側客席付近に登り、HYDEが後ろのファンまで姿を見せて歌う

SICK」ではHYDEが最前柵に半身を乗り出し、拡声器に声を乗せてラップを歌う。ファンは絶叫。スマートフォンで撮影する手は方向性を失うほど、喜びに舞い上がって、HYDEをこの目に焼き付けていた。「ANOTHER MOMENT」ではHYDEがMCを入れてオーディエンスにコーラスを指南。約30分という、人生の中では本当に短い一瞬ではあるが、“共有した時間をHYDEとの思い出として刻み、家路についてもらいたい”と、盛り上げる。曲が始まると、オーディエンスはコーラスを入れながら、ジャンプ。HYDEはステージからフロアへ降り、柵を越え、オーディエンスのフロアの中に。ファンとモッシュを楽しんだ。柔らかな表情でライヴを楽しみ、歌を届けるHYDE。白熱した盛り上がりの中、「MAD QUALIA」に突入。ステージに戻ったHYDEは、ステージ上で5人揃ってのヘッドバンギングでパフォーミング。その後、フロア最前列の前に再び降りて、ファンに半身を預け熱唱。オーディエンスに両指を向けて差し、「いい?行くからな」とアイコンタクトを取ると、背面ひる返してダイヴした。ラストは「ORDINARY WORLD」。スマートフォンのライトを点灯し、腕を左右に振るファン。それを撮影しながら歌を一緒に口遊むファン。腕を左右に振って歌うファン。“1人ひとりが送る、1人ひとりの普通の日常が、いつまでも平和に続きますように”と、祈りを込めて歌うHYDE。やさしく穏やかな歌声を届け、ショーを閉じた。歓声は空気を振動させるほど。“One more! One more!”とコールが上がる。HYDEは嬉しそうに微笑みを浮かべてフロアを見渡し、感謝を伝えてセカンドアクトのショーを大盛況に終えた。

[SETLIST] 01. WHO’S GONNA SAVE US / 02. AFTER LIGHT / 03. FAKEDIVINE / 04. SICK / 05. ANOTHER MOMENT / 06. MAD QUALIA / 07. ORDINARY WORLD

10.26.SATWebster Theater, Hartford, CTTICKET
10.27.SUNParadise Rock Club, Boston, MATICKET
10.29.TUERapids Theatre, Niagara Falls, NYTICKET
10.30.WEDThe Majestic Theatre, Detroit, MITICKET
11.01.FRIEXPRESS LIVE!, Columbus, OHTICKET

続くHYDEのライヴは10月26日(土)、アメリカ・コネチカット州ハートフォードにあるライヴハウスWebster Theaterを会場に開かれる。日本時間では10月27日(日)、ドアオープンは7時。オープニングアクトのショースタートは8時ごろからとなる。

ソロ活動として2019年を過ごすHYDE。アメリカ秋のツアーも残り5公演。支えてくれるサポートメンバーは、Yas Nomura / 野村 康貴(Gt.)、Ali / 森泉 アリ(Ba.)、Shuntaro Kado / かど しゅんたろう(Dr.)、hico / 堀向 彦輝(key.)の4人。それぞれの演奏にも注目してほしい。

左から、hico(Key.)、Yas(Gt.)、HYDE(Vo.)、KadoShun(Dr.)、Ali(Ba.) 
Photo by Shoji Van Kuzumi
HYDE LIVE 2019 ANTI Tour final December 7-8 
Makuhari Messe International Exhibition Hall 4, 5, 6 in JAPAN
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[HYDE]2019年秋アメリカツアー29日目はペンシルベニア州フィラデルフィア、フロアに入りオーディエンスとジャンプ!世界共通!幸せな笑顔が広がる

STARSETの全米ツアー「STARSET LIVE US TOUR DIVISIONS : 2019」(9月13日~11月1日)に35公演セカンドアクトとしてまわるHYDEは10月24日(木)、アメリカ・ペンシルベニア州フィラデルフィアにあるライヴハウスTheatre of Living Arts(約1000人動員)のステージに立った。日本時間では10月25日(金)となる。

ペンシルベニア州フィラデルフィアは日本からの直行便は出ていないが、ニューヨークから1時間半の距離。アメリカ独立宣言が1776年に行なわれた、アメリカ史を語る上で外せない歴史的な街だ。インディペンダンス・ビジターセンター内では、観光スポットの動画上映や、アメリカ独立の歴史が解りやすく簡潔に紹介されている。お土産コーナーやカフェもあり、独立記念館の時間指定入場券(無料)も配布している場所。立ち寄り先にいい。独立記念館の向かいの建物には、自由の鐘が展示され、独立と自由のシンボルとして観光客にも親しまれている。美術館や博物館も多く、映画「ロッキー」で撮影されたフィアデルフィア美術館、彫刻「考える人」で有名なロダン・ミュージアムなども有名な観光スポット。古い駅舎を利用し造られたレディング・ターミナル・マーケットは、約80店のお店が集まったショッピングセンターで、フィリーズチーズステーキ、アイスクリーム、ソフトプレッツエルなど、フィラデルフィアのグルメも食べられる。

HYDEは2015年、SIXX:A.M.の「The Modern Vintage Tour」でVAMPSとしてフィラデルフィアを訪れている。現地のファンもHYDEのショーにリピートしてくれていた。

左から、KadoShun(Dr.)、Ali(Ba.)、HYDE(Vo.)、Yas(Gt.)、hico(Key.)

ソロ活動として2019年を過ごすHYDEを支えてくれるサポートメンバーは、Yas Nomura / 野村 康貴(Gt.)、Ali / 森泉 アリ(Ba.)、Shuntaro Kado / かど しゅんたろう(Dr.)、hico / 堀向 彦輝(key.)の4人。それぞれの演奏にも注目してほしい。今回は、HYDEを含め5人、それぞれのソロ活動。1公演1公演を全力でパフォーマンスし、それぞれ1人1人が日本から世界に向けて飛躍することに挑戦をかけている。チームワークの良さも、見どころだ。このツアーが終われば、この5人、次にいつ揃って音を合せられるのか未定。一瞬一瞬が5人にとって掛け替えのない大事な時間。そんなパッションが込められている。

ライヴハウス Theatre of Living Artsの外観 Photo by hico(Key.)

ショーはセットリストを7曲で組み、約30分でパフォーマンスがされた。プロローグとしては、2019年のHYDEのショーはアルバム『ANTI』(6月19日発売)の“反抗期”がショーの軸になる。原案には映画『Blade Runner』やアニメ『AKIRA』で舞台となった過去から見た2019年の日本・東京。その映画やアニメで未来とされた2019年は今年、まさに今日。描かれた未来は訪れたのか?HYDEは都会の路地裏で産声をあげたモンスターをショーの中で演じている。歓声の中、「WHO’S GONNA SAVE US」からショーをスタートさせた。ソフトで甘みのある声から、次第に力強いシャウトを声色に織り交ぜていくHYDE。途中ハンドクラップを煽ると、すぐさまファンがリアクションして返す。歌い終わりは、デスボイスで締めた。「Are you fuckin’ ready? Philadelphia!」と、HYDEが挨拶を入れ「AFTER LIGHT」へ。Ali(Ba.)、HYDE(Vo.)、Yas(Gt.)の3人がヘッドバンギングすると、ファンがそれに応えて髪を左右に振り上げ、セッションして見せる。HYDEは新しくスクリーモをして声を轟かせ、迫力のあるパフォーマンスでオーディエンスを惹き付けた。「FAKEDIVINE」に続き、悩ましげな声色で迷いを滲ませ歌うHYDE。やがては怒りのこもった叫びをあげ、眼光鋭くフロアを睨みつけてパフォーマンスを見せた。気迫迫る勢いに、オーディエンスはHYDEを見つめ、息を飲む。「SICK」に入ると拡声器を片手に歌い、オーディエンスを益々煽りあげる。KadoShun(Dr.)がドラムセットの上に立ち、スティックを天に広げて声援を呼び、スティックを回転させてドラムを打ち付ける。hico(Key.)はキーボードに片足を上げ、ダイナミックに弾き手を動かした。間奏では、5人が方向をピタリと合わせ、ヘッドバンギング。オーディエンスから指笛があがった。「ANOTHER MOMENT」ではMCを入れて、オーディエンスとコーラスを練習し、曲を一緒に楽しむ。曲を始めると、HYDEはステージからフロアに降りた。オーディエンス側のフロアに分け入り、一緒にジャンプ。楽しい時に沸き上がる笑顔も世界共通。みんなの笑顔を間近に受けて、歌を届けて楽しんだ。

MAD QUALIA」に入ると、HYDEは最前柵の前の段に上がり、身を乗り出して熱唱。感情のリミッターが振り切れたオーディエンス。甲高い歓声をあげ、熱烈なコールにフロアが沸いた。ステージに戻り、天を仰いで息を整えたHYDEは、ラスト「ORDINARY WORLD」へと。透き通るような声で静かに歌い出した。Duran Duranのカバー曲に、オーディエンスは嬉しそうに微笑みを蓄えている。HYDEが受け入れられたことは伝わってきた。HYDEが腕を左右に振り始めると、オーディエンスもまた腕を左右に振って応える。有名なこの曲を、一緒に口遊み、この夜を思い出に変えた。

HYDEの2019年秋のアメリカ公演は、これで残すところ6公演となった。時計回りにまわって来たこのツアー。もう東海岸に入っている。

続くHYDEのライヴは10月25日(金)、アメリカ・ニューヨーク州ニューヨークにあるライヴハウスGramercy Theatreが会場となる。日本時間では10月26日(土)、ドアオープンは7時。オープニングアクトのショースタートは8時ごろからとなる。

ぜひ、この機会にHYDEのライヴに足を運び、1度でもいい、まずはライヴを感じてみて欲しい。

HYDEのショーにオーディエンスの笑顔が輝く

[SETLIST] 01. WHO’S GONNA SAVE US / 02. AFTER LIGHT / 03. FAKEDIVINE / 04. SICK / 05. ANOTHER MOMENT / 06. MAD QUALIA / 07. ORDINARY WORLD

10.25.FRIGramercy Theatre, New York, NYTICKET
10.26.SATWebster Theater, Hartford, CTTICKET
10.27.SUNParadise Rock Club, Boston, MATICKET
10.29.TUERapids Theatre, Niagara Falls, NYTICKET
10.30.WEDThe Majestic Theatre, Detroit, MITICKET
11.01.FRIEXPRESS LIVE!, Columbus, OHTICKET
HYDE LIVE 2019 ANTI Tour final December 7-8 
Makuhari Messe International Exhibition Hall 4, 5, 6 in JAPAN
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[HYDE]2019年秋アメリカツアー28日目はウイスコンシン州マディソン、チケットソールドアウト!合唱しジャンプして盛り上がる

STARSETの全米ツアー「STARSET LIVE US TOUR DIVISIONS : 2019」(9月13日~11月1日)に35公演セカンドアクトとしてまわるHYDEは10月22日(火)、アメリカ・ウィスコンシン州マディソンにあるライヴハウスMajestic Theatre(約600人動員)のステージに立った。日本時間では10月23日(水)となる。ここではアメリカのラジオ局WJJOが主催となった。

ウィスコンシン州は、五大湖の2つミシガン湖とスぺリオル湖の間に位置し、大森林を蓄え、自然豊かな四季折々の美しさが感じられる街。工業、酪農業が盛んで、工業地帯や乳製品が有名。湖の周り一帯には大学が点在し、学園都市としても名高い。観光名所には、無料で解放されているウィスコンシンステートキャピタル(州会議事堂)がある。ワシントンのステートキャピタルにそっくりに造られている建物だ。天井は自然光を取り入れた丸いガラス天井。マディソンで一番高い建物で86メートルの高さがあるという。また、スペリオル湖の西側には小さな島々が連なるアポストル群島がある。その一番西にあるサンド島では別名デビルズアイランドと呼ばれ、湖の波で浸食されアーチ状の洞窟になっているところがあり、多くの人々が観光に訪れている。

ソールドアウトを打ち出した今夜のショー。9月13日(金)から始まり28日目。集まってくれたオーディエンスと思い出を残し、HYDEバンド5人で培ってきた連戦の日々。じわりじわりと浸透を見せたアルバム『ANTI』(6月19日発売)の世界。しっとりとアスファルトを湿らす久々の雨模様。日本公演で映像で重ねられ続けたNEO東京の雨模様が、アメリカ公演のショーに街の風景としてもリンクした。このところの盛り上がりは本物。

このUSツアーをHYDEと共にまわるサポートメンバーは、Yas Nomura / 野村 康貴(Gt.)、Ali / 森泉 アリ(Ba.)、Shuntaro Kado / かど しゅんたろう(Dr.)、hico / 堀向 彦輝(key.)の4人。確りとHYDEを両脇から支え続けてくれたことの証が、アメリカでの連日の盛り上がりを素直に語ってくれている。

セットリストは7曲。序章の様に静かな面持ちから始める「WHO’S GONNA SAVE US」。“Wow Wow, Woow Wow”とコーラスもオーディエンスから入る。これから千秋楽までを共にしたいと、渡米をかけたファンも出始めていた。フロアの前方へ身を寄せるHYDEのファン。力強いレスポンスで楽曲を支えていく。ヘッドバンギングで始める「AFTER LIGHT」。ファンもHYDEの振りに合せて髪を左右に揺らす。コーラスに参加してくれるオーディエンスの声が、波のように後方へも波紋し始めた。

コーラスを煽るHYDE、hico(Key.)とKadoShun(Dr.)も身を乗り出して煽る

FAKEDIVINE」に入ると、スマートフォンをステージに向けて映像に写真に残し始める姿も増えてきた。オーディエンスが身を乗り出して注目をし始めたと解る。勢いをつけて始まる「SICK」。パフォーマンスも派手に、ショーを展開。視覚からも聴覚からも楽しめる楽曲だ。ステージ上の5人は息を合せて同じ振りを見せるなど、チームワークの良さでもオーディエンスを惹き付けた。「ANOTHER MOMENT」に入り、イントロがループする中、HYDEがオーディエンスとMCを持って交流を図る。HYDEの楽曲を初めて聞く人も、ショーに参加しやすいようにとコーラス練習を入れて曲を始めた。ジャンプし、声を張り上げ、腕を振って盛り上がるオーディエンス。「MAD QUALIA」に入ると、盛り上がりにはいよいよ拍車がかかる。オーディエンスがショーに参加し、コーラスを煽るHYDEにピタリと合せて大合唱。ラスト「ORDINARY WORLD」 は、曲を知る人も多いDuran Duranのカバー曲。腕を左右に振り、一緒に歌を口遊んでショーは幕を閉じた。大きな歓声の中、HYDEは満足そうな笑顔を見せて、「本当にありがとうございました!続くショーも楽しんでね!ありがとうマディソン!」と感謝を伝え、ステージを後にした。

[SETLIST] 01. WHO’S GONNA SAVE US / 02. AFTER LIGHT / 03. FAKEDIVINE / 04. SICK / 05. ANOTHER MOMENT / 06. MAD QUALIA / 07. ORDINARY WORLD

10.25.FRIGramercy Theatre, New York, NYTICKET
10.26.SATWebster Theater, Hartford, CTTICKET
10.27.SUNParadise Rock Club, Boston, MATICKET
10.29.TUERapids Theatre, Niagara Falls, NYTICKET
10.30.WEDThe Majestic Theatre, Detroit, MITICKET
11.01.FRIEXPRESS LIVE!, Columbus, OHTICKET

オフ日となる10月23日(水)。日本時間の10月24日(木)の8時ごろのこと。HYDEはサポートメンバーの4人と共に、HYDE運営「HYDE CHANNEL」(niconico動画、月額880円税込) に出演。「HYDE CHANNEL vol.5 HYDE US TOUR 2019 〜オフ日のBBQ PARTYから生中継〜」と題して、トーク番組を生放送した。出勤前や通学中のファンが大勢視聴。コメントを書き込んで賑やかに交流を楽しんだ。現在は登録をすることでリピート視聴ができるが、「HYDE CHANNEL」は今まで約10日前後の公開の後、番組は視聴期間を終了してきた。まだ期限は定められていないが、視聴への決断は早い方がいい。暖炉を囲み、アメリカ公演での未公開トークをしながら、肉を頬張るHYDE。今後の活動の展望、メンバー紹介など。ファン必見!ナチュラルなHYDEを約1時間16分眺め放題となっている。なお、チャンネル会員へはニコニコの一般会員(無料登録)からも入会できる。

さて、2019年に行なってきた「HYDE LIVE 2019」。 春3月23日・24日に「Zepp Tokyo 20th Anniversary~Special Live Act 5days~」(東京2公演)に招待され、ここから2019年のライヴがスタート。アジアをまわった「HYDE LIVE 2019 ASIA TOUR」(5公演)。アメリカでのヘッドライン「HYDE LIVE 2019 US」(3公演)、アクトとしてアメリカに呼ばれた「IN THIS MOMENT TOUR」(7公演)、米ロックフェスには「Welcome to Rockville 2019」と「EpicenterFestival」に出演し、ニューヨーク公演「 Japan 2019 presents Japan Night」はトリを務めた。日本に場所を移し、「HYDE LIVE 2019」(全国7都市24公演)で夏の終わりまでまわり、日本の音楽フェスには「rockin’on presents ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2019」(8月3日)、「“SUMMER SONIC EXTRA” BRING ME THE HORIZON」(8月19日)、「20th ANNIVERSARY MONSTER baSH 2019」(8月25日)に出演。秋になりアクトとしてアメリカに呼ばれ「STARSET LIVE US TOUR DIVISIONS : 2019」(全米35公演)を現在まわる。ここまで全82公演。

その後、2019年の集大成として「HYDE LIVE 2019 ANTI FINAL」が日本の千葉・幕張メッセ国際展示場4・5・6ホールを会場に、2Days(12月7日・8日)で開かれる。これからでも間に合うツアー集大成、世界をまわり終えたHYDEが、幕張メッセをNEO TOKYOへと変貌させ、ジャックする。チケットは一般発売が始まったところ。チケットぴあで購入できる。

続くHYDEのライヴは10月24日(木)、アメリカ・ペンシルベニア州フィラデルフィアにあるライヴハウスTheatre of Living Artsを会場に開かれる。日本時間では10月25日(金)、ドアオープンは8時。オープニングアクトのショースタートは9時ごろからとなる。

HYDE LIVE 2019 ANTI Tour final December 7-8 
Makuhari Messe International Exhibition Hall 4, 5, 6 in JAPAN
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