STARSETの全米ツアー「STARSET LIVE US TOUR DIVISIONS : 2019」(9月13日~11月1日)に35公演セカンドアクトとしてまわるHYDEは11月1日(金)、アメリカ・オハイオ州コロンバスにあるライヴハウス EXPRESS LIVE!(2459人動員)のステージに立った。日本時間では11月2日(土)となる。
オハイオ州コロンバスはSTARSETの本拠地。2459人を収容するべニューはソールドアウトを打ち出していた。HYDEはコロンバスにはVAMPSで2015年に出演した「ROCK ON THE RANGE 2015」で訪れている。
アメリカ中西部に位置するこの街は、商業の発展した都市部に緑の豊かさも持ち合わせており、ゆったりと落ち着いた雰囲気も感じられる。フランリンパーク温室とボタニカルガーデンは、春になると数百の蝶が温室内を舞い、冬にはイルミネーションが灯り、サンタクロースと一緒に写真も撮れる。ファミリー層にも人気の場所。アートギャラリーが集まるショートノースは、煉瓦作りの建物が並び、現代アートやレストラン、カフェも多く、週末には若者が集まり賑わっている。日本からの直行便は出ておらず、経由地を介して行くことができる。
このツアーでHYDEを支えてくれたサポートメンバーは、Yas Nomura / 野村 康貴(Gt.)、Ali / 森泉 アリ(Ba.)、Shuntaro Kado / かど しゅんたろう(Dr.)、hico / 堀向 彦輝(key.)の4人。リハーサルのあるなしを物ともしない巧みな演奏技術で、ここまでこなし、パワーで成功裡に収めてきた。
アメリカ2019秋のラスト公演、HYDEは2度目のYouTube生配信で全編を披露。日本時間の朝8時30分から約35分間、世界のファンと時を共有した。BGMが流れる中、歓談を楽しむオーディエンス。暗転と共に、その声を歓声に変え、ステージ方向を見つめた。ただ1点、ブラックライトに照らされて、バックドロップのHYDEのロゴが、光を蓄えてぼんやりと浮かび上がった。SE音が始まる。上手からメンバーがHYDEが現れると歓声が上げられた。「WHO’S GONNA SAVE US」から曲を始める。
hico(Key.)が奏でるピアノの音色に、KadoShun(Dr.)が小刻みに打ち付けるハイアット音が重なる。やがてドラムが加わり、HYDEが柔らかな声で歌を始めた。Ali(Ba.)とYas(Gt.)の弦楽器が加わる。安定感のある演奏は、これまで親交を深めた5人の日々と、チーム間の良さを伝えてくる。HYDEがフラッグを高々に上げ、オーディエンスのコーラスを煽る。今夜は黒いジャンプスーツに黒のコートを着込み、白色のマスクで半面を隠し、ステージに立った。
ソフトな声からスクリーモへと声を変化させていくHYDE。途中マイクスタンドを手放し拾い上げる。ハプニングが起きるのも、ライヴの中に、生きる鼓動を感じる瞬間。マイクスタンドを強く揺さぶって拍を取り、全身にチカラを込めて強く歌い上げた。「AFTER LIGHT」はヘッドバンギングをして、頭を左右に振って始める。hicoがキーボード台に立ちあがりオーディエンスを煽ってジャンプし、再び演奏に入る。Yasの肩に腕をかけて歌うHYDE。HYDEが両腕を広げると、“Destroy, rebuild, Now, now”とオーディエンスからの声があがった。KadoShunがドラム台に上がり、両腕を広げてオーディエンスを煽る。ドラムスティックを回して、再びドラム演奏に戻る。様子見と見えるオーディエンスを、じわりじわりと惹き込んでいった。曲の終わりには、HYDEの「スクリーム!」と叫ぶ声がフロアに響いた。
MCを入れる。「HYDEはここに居るよ!会いたかったぜ、コロンバス!来ちゃった。一番クレイジーなのが食べたいな。みなさん、準備はいいかい?次にいってもいいかなぁ?次の曲は呼び名FAKEDIVINE。さあ、いくよ!」と言って、続く「FAKEDIVINE」に入った。スイートな歌声で歌い始める。揺るぎない穏やかな声色を聴かせるHYDE。何かを掴み取り、歌詞に潜む悩みや苦悩を緩和させてきたようにも映る。浮かび上げる情景に、憎しみの色は混じらない。感謝にも聴こえる歌声をコロンバスに響かせた。ひと際大きな歓声が曲の終わりに沸いて、続く「SICK」へと。警告音を拡声器で立てながらHYDEが歌に入る。下手のステージ前で歌い、続いて上手へと。ドラムセットに上がり、拡声器に通した声でラップを歌う。hicoはステージ後部にある台に登って大きくジャンプして着地。キーボード台に戻る。Yasはステージセンターの台に上がり、ジャンプ。Ali、hico、Yas、HYDE、KadoShun、5人でヘッドバンギングを合せる。HYDEのジャンプに合せてAliとYasもジャンプした。パフォーマンス華やかにステージ上でメンバーが動く。
「ANOTHER MOMENT」ではHYDEがオーディエンスにジャンプの要請を入れた。「とりあえず短い間でいいので座っもらえますか?ありがとうございます。急いでね、急いで座ってください。ありがとう。3.2.1.でジャンプをしたい。できるかい?コロンバス!いくよ?1.2.3.2.1.ジャンプ!」で、座位から大きくジャンプ。フロアがジャンプで波打った。笑顔いっぱいに、楽しそうに歌うHYDE。Yasの肩に腕をかけて頬を寄せて歌い、Aliの背中におぶさるように登ってAliをハグ。上手からステージを降りてフロアへ。オーディエンスフロアに交じり、一緒にジャンプして時を刻み楽しんだ。
「MAD QUALIA」に入り、下手からステージに戻る。下手にある細い花道で熱唱。ステージ中央に戻ってからは、再びステージから降りて最前柵前へ。段に登り半身をオーディエンスに預け、腹から声を張り上げる。両手を広げ、オーディエンスのコーラスを煽り、大合唱を惹き起こした。最後はダイヴ。センターから下手側へと弧を描き、ステージへと送られた。
MCでAliが続く曲の説明を入れ、HYDEも共にSTARSETへの感謝を伝え、ラスト「ORDINARY WORLD」へと繋げる。HYDEのダイヴに興奮冷めやらないオーディエンス。KadoShunがスマートフォンにライトを灯し、左右に振ると、多くのオーディエンスが賛同。フロアに光の揺らめきが起きた。
その光景を眺め、腕を左右にゆっくりと振りながら歌うHYDE。Duran Duranのカバー曲となるこの曲。毎公演、オーディエンスとの距離を縮めてくれる頼もしい1曲となってきた。今夜も穏やかな揺らぎを目に焼き付けて、5人が思い出に残す。初めてHYDEを知るオーディエンスにも、記憶に残るショーとして、思い出の爪痕が残せたことだろう。
曲の終わりには通称『えいやっ』、高台に登り、大きくジャンプ。床への着地で、音に終止符を付ける。「本当にどうもありがとう、コロンバス!ありがとう!」と笑顔で感謝を伝えるHYDE。コロンバスでも華麗に決まり、大歓声の中、盛り上がりの中でステージを後にした。
[SETLIST] 01. WHO’S GONNA SAVE US / 02. AFTER LIGHT / 03. FAKEDIVINE / 04. SICK / 05. ANOTHER MOMENT / 06. MAD QUALIA / 07. ORDINARY WORLD
ステージ全編のYouTube生配信が終了したSNSでは、ファンが一緒に見届けることができた感激を書き込んだ。「35公演お疲れさまでした。一緒に駆け抜けた気分になれて、この2ヵ月弱楽しかった!次のアメリカツアーが待ち遠しいです」、「マイクスタンドが倒れてしまって、HYDEさん笑ってしまってめっちゃ可愛いかった」、「HYDEさんUSツアーラストライヴ、配信ありがとうございました!本当にかっこ良かった!お疲れさまでした」、「映画のラストシーンを見てるみたい。夢を叶えるサクセスストーリー!HYDEさん本当にかっこいい」、「HYDEさんにもサポートメンバーさんにも目頭が熱くなった。完走、お疲れさまでした。ファイナル日本公演が待ち遠しい!」などの声があがった。
いよいよ「HYDE LIVE 2019 ANTI TOUR FINAL」(12月7日・8日、千葉・幕張メッセ国際展示場4・5・6ホール)で、アルバム『ANTI』の集大成が行なわれる。既にチケットの一般販売は始まっている。後、1ヵ月後と迫ってきた。チケットの入手はお早めに。
続くHYDEは、故郷・和歌山で販売される特製年賀状セットの先行販売が11月9日(土)・10日(日)の2日間で行なわれる。販売場所は、和歌山中央郵便局(和歌山市一番丁4)1局のみ。購入のための整理券配布が9時から予定されており、販売時間は10時から16時で行なわれる。
同日11月9日(土)から12月9日(月)までの期間限定で、和歌山中央郵便局では「HYDE ACOUSTIC CONCERT 黑ミサ BIRTHDAY 展示」を開催。HYDEが『HYDE ACOUSTIC CONCERT 2019 黑ミサ BIRTHDAY』で使用したアイテム数点が展示され、同郵便局の営業時間内に観覧ができる。また、同郵便局の入り口付近には特大広告も設置。撮影スポットにもなりそうだ。
なお、『HYDE NEW YEARS COLLECTION』(Aセット・Bセット)を購入するために重要なカタログ配布も13時から16時の予定で行なわれる。限定数となるが、当日何部配布されるのかについては、現在明かされていない。 『HYDE NEW YEARS COLLECTION』購入には、まずカタログを入手し、そのカタログ内に記載されるネットショップへアクセス。1人1セットまで購入が可能となる。
※先行配布翌日、11月11日(月)から12月9日(月)の間、和歌山県内の郵便局 (全263局)でカタログは配布される。カタログはなくなり次第の配布終了となる。まずは、11月9日(土)・10日(日)が先行となる※
11月9日・10日の和歌山は、和歌山最大のグルメイベント「第4回全肉祭」が和歌山城砂の丸広場で開かれており、全国各地から名品・名産・名物料理が和歌山に集結。夜は「第14回和歌山城まちなかキャンドルイルミネーション・竹燈夜」が和歌山城と街中で行なわれ、竹で作った8000本のキャンドルが灯る。HYDEの故郷・和歌山が総力をあげて、HYDEのファンが和歌山に足を運んでも楽しめる場を設けてくれている。“なんて素敵な和歌山なんでしょう”!和歌山の観光プランにも安心して、和歌山へHYDE初のお正月グッズ「特製年賀状セット」を買い求める旅に出かけられるだろう。
コメントを投稿するにはログインしてください。