日本の有名ロックアーティストHYDE(Vo : L’Arc-en-Ciel、VAMPS)が全国7カ所33公演(東京、名古屋、大阪、札幌、仙台、福岡、熊本)をまわった「HYDE LIVE 2018」が10月14日(日)、福岡・BARKUPを会場にファイナルを迎えた。
2017年12月、それまで9年間活動を続けてきたロックデュオVAMPSの休止を決めたHYDE。「1年ぐらい休もうかなと当初思っていた」と語る彼は、一度押さえていた全てのコンサート会場をキャンセルするに至った。しかし、そこで思い直す。“今までやってきたことを頓挫させては、叶えたいことがあるのに今の勢いが衰えてしまう。それは不本意だ”と。キャンセルした会場をもう一度取り戻しにかかったHYDEに、会場は優しかった。ほぼ全ての会場を取り戻すことができたのだ。
そして2018年、HYDEは12年ぶりに自身のソロ活動を決めた。前準備のない所からのスタート。手探りで未来を求める不確実な日々。だが、彼は半年で体制を整えた。6月28日(金)、東京・Zepp TokyoでHYDEのファンクラブHYDEIST限定のライヴを開催。HYDEの邁進は、ここから始まった。
“今の自分がファンのみんなに受け入れられるのかどうか解らない”しかし、自分自身の感性を信じたい。やりたい道を突き詰めたい。まだまだ守りに入りたくはない。そんなHYDEの強い思いを、彼のもとに残った2018年のスタッフは全力で応援し続けた。ファンとしてどれだけの感謝を伝えたら、その思いがつり合うのだろう。“HYDE第2形態”という言葉を使い、自身の再始動を印象付けたHYDE。追加公演18公演を含む全国7カ所33公演が、今夜無事に終わりを迎えた。
ファイナルに集結したHYDEのファンは記念撮影に参加。たくさんの笑顔がHYDEに贈られた。BARKUPへの籠城は10月13日・14日の2日間。ショーは両日16時66分(17時6分)のダミアンタイムから始まった。全14曲で構成されたセットリストはライヴツアー集大成と言わんばかりに、このツアーで多く演奏されたもので組まれた。ファーストにはお決まりとなった「FAKE DIVINE」(10月24日発売)から。仮面を被りHYDEが登場する。プロジェクションマッピングを用い、静かな雨の降る夜・NEO東京を映し演出された2018年のライヴ。九州に入り、そのステージの大きさから、ステージセットは使用できなかった。しかし、HYDEの表現力で、雨に打たれ、苦悩し、天を仰ぎ見る情景が、浮かび上がる。ロックミュージックのライヴにして、観て感じて楽しめるのが2018年のHYDEのライヴだった。もちろん、バンド演奏のサポートを務めたメンバーも、群を抜いた演奏で耳を楽しませてくれる。シネマティックなライヴショー。それが「HYDE LIVE 2018」として完成された。公演を30以上重ねたこの日、のっけから盛り上がりに熱気を感じる、ダッシュの効いたものとなった。
13日のMCでHYDEは、「このツアーは33公演あって、明日で最後です。最初はどうなることかと思ったけれど、俺とお前たちとでこのツアーを創りあげてきたって感じだったね。サポートメンバーやスタッフにも助けられて、かっこいいライヴをしてこられたと思います。RISE UPの時も、みんながwe will rise up!!って叫んでるの聞いてね、ゾクッと来ました。意味わからなくても、何も出来なくても…。言葉って、そこから何かを変えていったりするからね。言葉から始まることがあるんだよね。こういうのいいよね。あぁ、俺らカッケーなって思いました。この前(熊本)はありがとう。無事にソールドアウトしました。今日はそのお礼を返さないとね。暑い夜にするぜ!」と、ライヴを盛り上げた。
14日のMCでHYDEは、「本当はVAMPSでまわる予定だったから、一回はキャンセルしたんだけど…。これまでの計画が無しになるのが悔しくてね。1人でやることにしました。でも、短期間で1人で曲を作るのは無理があったので、ここにいるメンバーやスタッフ、みんなに助けてもらいました。みんなもね、アルバムさえないのに…。こんなに色んなところから見届けに来てくれて、本当にありがとう。正直、ここまでやれるとは思ってなかったからね。今回のツアーはマイナスからのスタートだったけど、大きな1歩を、みんなと一緒に大きな1歩が踏み出せたと思います。この大きな1歩を持って、来年は海外を駆けまわって来るので、応援してください。さらに格好良くなって帰ってくるから!今度はアルバムツアーだね。待っててください。今年は日本中で震災が色々と起きて…。僕になんか、何もできないと思っていたけれど、行くだけでみんながすごく喜んでくれるんだってことに気が付きました。それだけでも力になるのなら、どこにでもいこうと思いました。それでは1日でも早く普通の世界に戻ることを祈って」と、デュラン・デュランのカバー曲「ORDINARY WORLD」へと繋げた。
14日はその後、ハロウィンが近いということもあり「HALLOWEEN PARTY」を演奏。ファンと一緒に歌い、続くHYDE主宰の「HALLOWEEN PARTY 2018 supported by XFLAG」(千葉・幕張メッセ、10月26日~28日)に思いを飛ばして賑やかにツアーを終えた。
BARKUP SETLIST 10.13
01. FAKE DIVINE
02. AFTER LIGHT
03. INSIDE OF ME
04. OUT
05. SET IN STONE
06. DON’T HOLD BACK
07. ZIPANG
08. WHO’S GONNA SAVE US
09. LION
10. 監獄ROCK
11. RISE OR DIE
12. ANOTHER MOMENT
13. TWO FACE
14. DEVIL SIDE
15. MIDNIGHT CELEBRATION II
16. KISS OF DEATH
17. HONEY
18. RISE UP
19. ORDINARY WORLD
BARKUP SETLIST 10.14
01. FAKE DIVINE
02. AFTER LIGHT
03. INSIDE OF ME
04. OUT
05. SET IN STONE
06. DON’T HOLD BACK
07. ZIPANG
08. WHO’S GONNA SAVE US
09. LION
10. 監獄ROCK
11. RISE OR DIE
12. ANOTHER MOMENT
13. TWO FACE
14. DEVIL SIDE
15. MIDNIGHT CELEBRATION II
16. HONEY
17. RISE UP
18. ORDINARY WORLD
19. HALLOWEEN PARTY
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