モトリー・クルーの再結成を受けて、アメリカのトーク番組『That Metal Show』(2015年終了)の司会者Don Jamieson(ドン・ジェイミーソン)は過去の映像をTwitterで公開。「ラストツアーの次にもツアーがあるはずだ」と司会者ジェイミーソンが契約を信じようとしなかったところ、Mick Mars(ミック・マーズ、Gt.)は「もしもそんなことがあったら、世界中を無料で招待するよ」と言っている。そちらのことは大人の事情に任せるとして…。
アメリカ・ロサンゼルス出身のロックバンドSIXX:A.M.(シックス・エーエム)が、ニューシングル『Talk To Me』を発表した。YouTubeのE7 Music公式サイトで聞くことができる。
SIXX:A.M.は、James Michael(ジェイムズ・マイケル、Vo.)、DJ Ashba(ディージェー・アシバ、Gt.)、Nikki Sixx(ニッキー・シックス、Ba.)のスリーピースバンド。ツアーでは、サポートメンバーにドラムのDustin Steinke(ダスティン・ステインケ)、コーラス2人を加えた6人構成を取っている。2016年に行なわれた「Sixx:A.M. Prayers For The Damned Tour」のファイナルを持って、無期限の活動休止に入っていた。2016年11月にリリースされた5枚目のアルバム『Vol.2 Prayers For The Blessed』以来で約2年ぶりの新曲リリースとなる。
このニューシングル『Talk To Me』は、薬物依存症から脱し克服しようとする人の戦いを支援するキャンペーンの一部として制作。SIXX:A.M.のベーシストであるNikki Sixxは、Mötley Crüe(モトリー・クルー)で活動する中、ヘロインの乱用に陥り、生死をさまよったことがある。2007年に自伝本「The Heroin Diaries: A Year in the Life of a Shattered Rock Star」を発行し、身の上を包み隠さず明かしていた。自伝のサントラとして作られたアルバム『The Heroin Diaries』はSIXX:A.M.のファーストアルバムとなった。2018年に10周年記念として記念盤CDを発売。Nikki Sixxはアメリカのニュース番組に呼ばれ、薬物依存の怖さ、治療後にも起きるリバウンドへの恐怖や葛藤、世間から受ける烙印イメージからの奪回の大変さについて語っていた。
ニュージーランド・オークランド出身のディッジ・メタル(Didge Metal)バンドLIKE A STORM(ライク・ア・ストーム)がジャパンツアーを開いた。彼らにとって初のインターナショナルヘッドラインショーとなる今回、日本には4日間滞在。9月13日(金)19時スタートで大阪・心斎橋SOMA、9月15日(日)18時スタートで東京・渋谷CLUB QUATTROのステージに立った。
LIKE A STORMとHYDEとの関係は、2015年に行なった「VAMPS LIVE 2015」でのこと。アメリカ・ニューヨークのBest Buy Theaterを会場に5月1日、VAMPS(HYDE, Vo.)がヘッドライン公演を開いた。その時にオープニングアクトで出演してくれたのがLIKE A STORMだった。
今回の日本公演でLIKE A STORMは、セットライン全15曲、約70分のライブパフォーマンスを行なった。アルバム『Catacombs』(2018年8月発売)のオープニングトラックに入る「The Devil linside」も演奏。ディジェリドゥーの音色がフロアに低音で分厚く響く。「BREAK FREE」もセットリストに入り、ファンの歓声が大きく上がった。「Love The Way You Hate Me」ではオーディエンスからのシンガロングが沸き起こり、盛り上がりは絶好調。
ショーは19時30分からスタート。約60分で本編11曲アンコール2曲、計13曲でセットリストが組まれた。この公演はスマートフォンでの撮影が承諾され、ファンは思い思いに動画を撮り写真を撮って、貴重な時間を思い出に切り取った。1曲目に選ばれたのはThe Stooges(ザ・ストゥージズ)をカバーした「Wanna Be Your Dog 」。聞き馴染みのある曲にオーディエンスが感触良く腕を振ってのる。パンクロックなショーにしようと前日にSNSで告知していたパレイ・ロイヤル。2曲目には人気曲「Don’t Feel Quite Right」で一気に盛り上げた。その後もポップな曲を連発。「You’ll Be Fine」や「Death Dance」で盛り上げていく。MCで「こんにちは、日本!」、「ありがとう、東京!」と繰り返し、来日を喜ぶ。ファンが広げる日本の国旗を手に取って背中に羽織り歌う場面もあった。パフォーマンスはアクティブで、レミングトンがスピーカーの上やステージ柵によじ登り、オーディエンスの意表を突いて驚かせた。その後、最前柵に降りてファンが伸ばす腕の中に身を埋め、甲高い歓声があがる。ステージ横の階段をかけ上がると、最後列で観るファンと触れ合い、驚くファンの目を眺める。ついには、フロアの真ん中に身を投じ、ファンに囲まれて歌い、ステージへと戻った。クオリティ高い演奏に、じっくりと聞きの姿勢を見せていた後ろのオーディエンスも、一気にレスポンスが高まった。ハンドクラップやジャンプで一体感の高まったフロア。アメリカで大きな野外フェスのステージも盛り上げる彼ら。セバスチャンはサウスポーに持つギターをセンター前列のファンの頭上で弾いて見せる。ステージを右へ左へ動き、1人でも多くのファンと楽しもうとするのが見て取れる。後半にはバラードになる「Dying In A Hot Tub」や疾走感のある「Mr. Doctor Man」で待ち望んだファンを魅了。アンコール明け、ラストには「All My Friends」で日本のファンを確りと掴んだ。全曲通してみると、パンクにもラウドにも取れる楽曲で、1960年代から現在までの各時代のロックの良さが絶妙なミックスで生かされて映る。世代を越えて聞ける楽曲になるだろう。
[SETLIST 09.09] 01. Wanna Be Your Dog / 02.
Don’t Feel Quite Right / 03. You’ll Be Fine / 04. Death Dance / 05. Masochist /
06. Fucking With My Head / 07. Teenage Heartbreak Queen / 08. Dying In A Hot
Tub / 09. Get Higher / 10. Mr.Doctor Man / 11. How Do You Do? / Encore / 12. Ma
Cherie / 13. All My Friends
STARSETとHYDEとの出会いは、ニッキー・シックス率いるSIXX:AMの2015年ライヴツアー「SIXX:AM MODERN VINTAGE TOUR」にHYDE(VAMPS)がサポートアクト起用され、訪れた野外音楽フェスでのこと。お互いのステージが前後で組まれていたことで、お互いのショーを見る機会になった。HYDEはその時、“宇宙服を着てショー展開するクールさに、一撃で彼らのファンになった”と話していた。
2018年の「HYDE LIVE 2018」では、HYDEの東京公演8公演に、対バン形式でゲストアクトを務めてくれたSTARSET。その時に、宇宙服を身に纏い、SF映画のようなステージを見せ、ファンを魅了。ステージバックには、青く浮かび上がる地球、宇宙船からの惑星着陸などが投影された。HYDEはその時に、“俺を支えてくれるファンに、このかっこいいSTARSETを見せてあげたいって思ってたんだ。やっと呼べたよ。実現できて嬉しい”とMCで語っていた。
このツアーで選ばれたサポートアクトは3組。HYDEはセカンドアクトとなる。現在のツアー「HYDE LIVE 2019」でHYDEは、未来都市・NEO東京を舞台にシーンを設定し、観て、聴いて、体を動かして楽しめるライヴを展開している。ストーリーの題材とされたのは、映画「ブレードランナー」や、アニメ「AKIRA」。どちらも2019年の日本が、近未来都市として描かれていた。くしくも今年が2019年。2019年の日本の東京は、映画やアニメで描かれた未来都市になったのだろうか…。HYDEソロ6枚目となるニューアルバム『ANTI』(全13曲収録、6月22日発売)からの曲が、セットリストに多く含まれるだろう。
イギリス・シェフィールド出身で英・米で絶大な人気を誇るBRING ME THE HORIZON(ブリング・ミー・ザ・ホライズン、以下BMTH)。2019年のサマーソニック東京公演・大阪公演のステージを終え、サマーソニックエクストラの単独公演となる8月19日(月)、東京・新木場スタジオコーストを会場にパフォーマンスを行なった。集まったBMTHのファンは約2500人。HYDEはゲストアクトとして招かれ、BMTHの5年ぶりの来日をファンと共に喜んだ。
ファーストに選ばれたのは「MANTRA」。1月にリリースした最新アルバム「amo(アモ)」の中でも、第61回グラミー賞最優秀ロック楽曲賞にノミネートされた有名曲からのスタート。イントロを聴いて、それが解ったファンの歓喜が弾けたように沸き起こる。腕を振り上げて、初っ端から絶好調に盛り上がった。サビではバックスクリーンにリリック表示。ファンの大合唱が起きた。盛り上がりは曲を進めるほどにエスカレートしていく。「Avalanche」では炎のような映像の光を浴びて、リー・マリアが黒色のシルエットに浮かぶ。ジャンプしてギターを弾くと、オーディエンスもジャンプをして応える。フロアの中ほどには、下手にも上手にも大きなサークルピットができあがり、モッシュやステップを踏むファンで賑わった。「The House of Wolves」ではオリーのシャウトの中、白煙が4灯吹き上げ、「Medicine」ではMVをバックスクリーンで流し、オーディエンスは大合唱。
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