[W.S.F]モトリー・クルーが再結成を発表!契約書を派手に爆破し引退撤回!

世界的な有名ロックバンドMötley Crüe(モトリー・クルー、以下カタカナ表記)が、再結成しアリーナツアーを行なうことが発表された。モトリー・クルーは、世界中を回ったファイナルツアーの最終日となる2015年12月31日ロサンゼルス公演を最後に、コンサートを行なっていない。

2014年のこと。モトリークルーはライヴツアー開始の際に、“今後モトリー・クルー名義でライヴパフォーマンスをすることを禁止する”という契約を交わし、契約書にバンドメンバー4人はサインを書いた。その契約書の中には「ツアー活動の休止」も含まれており、今後モトリー・クルーの姿を見ることはないのだと、ファンは落胆の色を見せていた。

しかし、先日11月18日にその契約書を爆破する動画をモトリークルーの公式サイトが『Mötley Crüe Is Back!』とタイトルをうって公開!

『Mötley Crüe Is Back!』のナレーションは、映画『The Dirt~モトリー・クルー自伝~』 (2019年3月22日NETFLIXで公開)の監督Machine Gun Kelly(マシンガン・ケリー、アメリカ・オハイオ州出身、ラッパー)が入れている。

2014年、モトリー・クルーはファイナルツアーを発表し、およそ35年に渡るツアー生活にピリオドを打った。その活動休止を公式なものとするため、彼らは異例となる契約を交わしていた。

それから何年過ぎてもモトリー・クルーの人気は絶えることがなく、人気はかつてないほどに高まっていった。お馴染みのクルーヘッズに加えて、新しいファン層を獲得した彼ら。

あのくだらない契約を破り、引退撤回だ!

再度ステージを共にする時、その契約をぶち壊す必要があるということは、メンバーも承知している。

まぁ、破壊は…。モトリー・クルーにとっては、お手のものだろう?

アメリカ現地時間11月15日には、モトリー・クルーのファンがインターネットサイト「Change.org」で「ブリング・モトリー・クルー・バック!」と名付けたキャンペーンを立ち上げており、「新しいファンたちは新しいツアーを必要としている」と、バンド再結成を促していた。このキャンペーンには再結成発表がされた18日の時点までに1万4000人以上の署名が集まっていた。

モトリー・クルーの再結成を受けて、アメリカのトーク番組『That Metal Show』(2015年終了)の司会者Don Jamieson(ドン・ジェイミーソン)は過去の映像をTwitterで公開。「ラストツアーの次にもツアーがあるはずだ」と司会者ジェイミーソンが契約を信じようとしなかったところ、Mick Mars(ミック・マーズ、Gt.)は「もしもそんなことがあったら、世界中を無料で招待するよ」と言っている。そちらのことは大人の事情に任せるとして…。

モトリー・クルーの再結成に世界中のファンが飛び上がって喜んだ2019年11月18日。2020年にデフ・レパード、ポイズンとツアーを行なうらしいと報じられてはいるが、今後の活動内容については公式発表が待たれている。

モトリー・クルーはアメリカ出身のヘヴィーメタルバンドで、1981年に結成。メンバーは、Vince Neil(ヴィンス・ニール、Vo.)、Mick Mars(ミック・マーズ、Gt.)、Nikki Sixx(ニッキー・シックス、Ba.)、Tommy Lee(トミー・リー、Dr.)の4人。全米だけでアルバム総売り上げ2500万枚以上、全世界で1億枚以上を売り上げている。

[W.S.F]約2年ぶり!SIXX.A.M.がシングル曲『Talk To Me』をリリース!

アメリカ・ロサンゼルス出身のロックバンドSIXX:A.M.(シックス・エーエム)が、ニューシングル『Talk To Me』を発表した。YouTubeのE7 Music公式サイトで聞くことができる。

SIXX:A.M.は、James Michael(ジェイムズ・マイケル、Vo.)、DJ Ashba(ディージェー・アシバ、Gt.)、Nikki Sixx(ニッキー・シックス、Ba.)のスリーピースバンド。ツアーでは、サポートメンバーにドラムのDustin Steinke(ダスティン・ステインケ)、コーラス2人を加えた6人構成を取っている。2016年に行なわれた「Sixx:A.M. Prayers For The Damned Tour」のファイナルを持って、無期限の活動休止に入っていた。2016年11月にリリースされた5枚目のアルバム『Vol.2 Prayers For The Blessed』以来で約2年ぶりの新曲リリースとなる。

左から、Nikki Sixx、DJ Ashba、James Michael / Photo by SIXX:A.M. twitter

このニューシングル『Talk To Me』は、薬物依存症から脱し克服しようとする人の戦いを支援するキャンペーンの一部として制作。SIXX:A.M.のベーシストであるNikki Sixxは、Mötley Crüe(モトリー・クルー)で活動する中、ヘロインの乱用に陥り、生死をさまよったことがある。2007年に自伝本「The Heroin Diaries: A Year in the Life of a Shattered Rock Star」を発行し、身の上を包み隠さず明かしていた。自伝のサントラとして作られたアルバム『The Heroin Diaries』はSIXX:A.M.のファーストアルバムとなった。2018年に10周年記念として記念盤CDを発売。Nikki Sixxはアメリカのニュース番組に呼ばれ、薬物依存の怖さ、治療後にも起きるリバウンドへの恐怖や葛藤、世間から受ける烙印イメージからの奪回の大変さについて語っていた。

“自分はドラッグをやらないから関係のないこと”として、情報をスルーするのは、あまりにも危険過ぎる。薬物とひとことで言っても、医療機関で鎮痛剤(オピオイド)として使用されているものもある。日本とアメリカとでは医療機関で使用できる薬物内容も違うだろうが、モルヒネもその1つ。聞き覚えのある人も多いだろう。ハイになったり依存症状として現れるようだ。 現在アメリカでは、入院中の投薬の際に、使用効果だけでなく、依存の危険性についても説明され、選べる環境が求められている。

それらオピオイド使用障がいと言われる薬物依存症の治療、回復、予防に努めるアメリカの国の機関National Opioid Action Coalitionを、この楽曲でSIXX:A.M.が支援する。

タイトルに付けられた『Talk To Me』 “話して”。同じ悩みを抱える人々がコミュニティーを持つことで、不安を拭い、解決に向け、希望を見い出していける。話す場を持つことは、治療、回復、予防の面で、大切なことだと気付かせてくれている。

[W.S.F]2年ぶりの来日!チェロでヘビィメタル演奏のアポカリプティカ、メタリカのカバーでファン魅了!

フィンランド出身のヘヴィーメタルをチェロで奏でるバンドApocalyptica(アポカリプティカ)が9月24日(火)、東京・恵比寿LIQUIDROOMで1夜限りのヘッドラインショーを開いた。

メンバーは、チェロリストのエイッカ・トッピネン(Eicca Toppinen)、パーヴォ・ロトヨネン(Paavo Lötjönen)、ペルットゥ・キヴィラークソ(Perttu Kivilaakso)の3人と、ドラムのミッコ・シレン(Mikko Sirén)を1人合わせた4人組バンド。

2年ぶりの来日となる彼らは、チェロのみでMetallica(メタリカ)の楽曲をカバーしたデビューアルバム『Plays Metallica By Four Cellos』をドラムを加えた構成で再びワールドツアーを開催中。日本公演で上陸を果たした。

HYDEとApocalypticaは、HYDEがボーカルを務めるVAMPSとの楽曲コラボレーションで「SIN IN JUSTICE」(APOCALYPTICA X VAMPS)を制作しており、全世界254地域で配信された。出会いは2015年、 Mötley Crüe(モトリー・クルー)のNikki Sixx(ニッキー・シックス)が率いるSIXX:A.M.(シックス・エーエム)の全米ツアー「SIXX:AM LIVE 2015 MODERN VINTAGE Tour」で、共にサポートアクトを務めたことによる。その後、2016年1月に日本で行なわれた「MTV Unplugged」で共演していた。

ショーはセットリストを14曲で組み行なわれた。チェロのサポートメンバーにアンテロ・マンニネン (Antero Manninen)を加え、四重奏とした演奏は、体の内側まで響き伝わる重低音にファンを感動させた。ドラムシンバルはリンゴの皮を剥いた様に細長く螺旋を描いて垂れ下げられている。初めて見る形状に驚くファンは、「シンバルは剥いてもシンバルの音がする」とSNSに感想を書きこんだ。その他に上がった感想は、「メタリカのカバー楽しかった!」、「チェロ4人の音が圧巻だった」、「近々新しいアルバムが出るらしいぞ!」、「最後のLove yourself(自分を愛せ)って言葉でマジ泣きました」などが聞かれた。また、ファンの声から、ゲームデザイナー小島秀夫監督が訪れていたことも話題になった。

日本公演を終えたApocalypticaは、続いて行なわれる9月27日(金)のオーストラリア公演へと向かう。

[W.S.F]ライク・ア・ストームが日本で初ヘッドライン公演!CDが完売する日本に驚き!大阪・東京でファン熱狂

ニュージーランド・オークランド出身のディッジ・メタル(Didge Metal)バンドLIKE A STORM(ライク・ア・ストーム)がジャパンツアーを開いた。彼らにとって初のインターナショナルヘッドラインショーとなる今回、日本には4日間滞在。9月13日(金)19時スタートで大阪・心斎橋SOMA、9月15日(日)18時スタートで東京・渋谷CLUB QUATTROのステージに立った。

バンドメンバーは、クリス・ブルックス(Chris Brooks、Vo./Gt./Didgeridoo)、マット・ブルックス(Matt Brooks、Vo./Gt./Didgeridoo)、ケント・ブルックス(Kent Brooks、Ba./Vo.)、ザック・ウッド(Zach Wood、Dr.)の4人。4人のうち3人は実の兄弟。重バリトンのギターリフと、民族楽器ディジェリドゥーを、メタル音楽に組み合わせ、独特な音色でファンを魅了する。

LIKE A STORMHYDEとの関係は、2015年に行なった「VAMPS LIVE 2015」でのこと。アメリカ・ニューヨークのBest Buy Theaterを会場に5月1日、VAMPS(HYDE, Vo.)がヘッドライン公演を開いた。その時にオープニングアクトで出演してくれたのがLIKE A STORMだった。

今回の日本公演でLIKE A STORMは、セットライン全15曲、約70分のライブパフォーマンスを行なった。アルバム『Catacombs』(2018年8月発売)のオープニングトラックに入る「The Devil linside」も演奏。ディジェリドゥーの音色がフロアに低音で分厚く響く。「BREAK FREE」もセットリストに入り、ファンの歓声が大きく上がった。「Love The Way You Hate Me」ではオーディエンスからのシンガロングが沸き起こり、盛り上がりは絶好調。

チェスター・ベニントンに捧ぐとして歌われたLinkin Parkのカバー「Crawling」は、バラード調にアレンジされ、ファンは歌声を静かに聞き入った。ラストにはAC/DCのカバー「T.N.T.」が選ばれ、驚きの歓声が沸く。ヴォーカルのクリスは、ステージを降りてオーディエンスに分け入り、フロアの中央部へと。驚きの表情で見詰めるファン達と対面して歌い、囲まれる輪の中でファンとジャンプして楽しんだ。

LIKE A STORMは2019年に行なわれた「DOWNLOAD JAPAN 2019」(3月21日、幕張メッセ国際展示場9~11)に出演しており、今年は2度目の来日となった。

各公演の前には、タワーレコード(梅田店・渋谷店)でサイン会も行なわれた。ファンは買ったCDを手に持って列を作り、サインの後は一緒に写真を撮ってもらって、笑顔を見せていた。CDが完売していく日本の現状を実際に見て、「CDが完売していくのを見ていると、夢を見ているようだよ」と、驚いた彼ら。

現在、日本は世界で2番目にCDが売れている市場とされている。ストリーミングの普及からアメリカではCDが売れないため、端からCDを作らない時代が来ているようだ。一方、日本では、大好きなアーティストが出してくれる“CD”は、アーティストが頑張って作ってくれた“ギフト”としての価値がある。自分の手元に残る大事なコレクションとして1枚1枚を集めている人が、まだまだ多いのだ。ストリーミング、ダウンロード、そしてCD。日本は、“それはそれ、これはこれ”として、どちらにも価値が生みだせているのだろう。

初上陸となった大阪で、彼らは街中を歩いて散策。大阪名物「たこ焼き」を食べ、「うん、いいね!あっ?! 熱い!…とても熱いよ」と、初めての経験に戸惑いの表情も見せた。大阪から東京までは新幹線の移動を満喫。大好きだというタピオカドリンクを飲んで、日本への再上陸を喜んでいた。

[W.S.F]スターセットが全米ツアー36公演をスタート!同日9月13日ニューアルバム『DIVISIONS』をリリース

アメリカ・オハイオ州出身のシネマティック・ロックバンドSTARSET(スターセット)が9月13日(金)から36公演の全米ツアー「STARSET LIVE 2019 DIVISIONS」をスタートさせた。セカンドアクトとして、日本からHYDEが36公演帯同する。

STARSETは、アメリカ・オハイオ州出身の“シネマティック・ロックバンド”と位置付けられたロックバンド。メンバーは、 Dustin Bates (ダスティン・ベイツ、Vo. / Key.) 、Brock Richards (ブロック・リチャーズ、Gu.)、 Ron DeChant (ロン・デシャント、Ba.)、 Adam Gilbert (アダム・ギルバート、Dr.)の4人。 エモーショナルな歌唱テクニックと美しいメロディーライン、それに加わるヘヴィなギターサウンド。ストリングスやシンフォニックという繊細な音に、エレクトロニクスを効果的に融合させてアレンジされている楽曲が特色だ。コンサートでは、バックスクリーンに映画のようなシーンを投影し、楽曲とストーリーが合わさりショーが進む。独特な構成を持っている。

ツアースタートとなるこの日、STARSETはニューアルバム『DIVISIONS』(全13曲)をリリース。このアルバムの全貌が解禁されるツアー初日を狙い、会場となったアメリカ・オハイオ州シンシナティにあるライヴハウスBogart’sには約1500人のファンが集まった。ドアオープンに合わせて、ライヴハウスの外には長い列ができた。小学生くらいの男の子も。この日を楽しみにチケットを購入。母親と共にショースタートを待っていた。

サポートアクトは全3組。オープニングアクトにA BRILLIANT LIE(ア・ブリリアント・リー)。アメリカ・フロリダ州オーランド出身のオルタナティブロックバンド。セカンドアクトにHYDE(ハイド)。日本・和歌山出身のロックミュージシャンで、楽曲ジャンルは幅広くロックに色んなジャンルを重ね合せてこなす。HYDEソロとしてサポートメンバーと共にバンド形態を取っている。 サードアクトに選ばれたのはPalisades(パリセーズ)。アメリカ・ニュージャージー州出身の5人組バンド。

サポートアクトのステージが終わると、ショートムービーがバックスクリーンに映し出された。いよいよお待ちかね、ヘッドラインのSTARSETのショーが始まる。

SE映像が終わると、STARSETがステージに現れ、ひと際大きな歓声が沸き起こった。ニューアルバムからの曲を体を揺らし聞き入るオーディエンス。2018年ツアーで歌われた楽曲には合唱が起き、ファンがにわかではないと肌で感じられる。公演初日は熱を帯びた盛り上がりにフロア全体が包まれた。

バックモニターには、終始映像やグラフィックが映し出され、楽曲のストーリーとリンクして情景をファンに伝えてくる。ステージ前方に置かれたスモーク砲からは時折真っ白な煙が勢いよく噴射され、オーディエンスを圧巻させる。フロントマンのダスティン・ベイツが、フラッグを左右に振るパフォーマンスもあり、全体のストーリーはライヴ会場に足を運んで堪能して欲しい。ツアーは始まったばかり。チケットはSTARSET公式ページで販売されている。

[W.S.F]初来日公演!パレイロイヤルが渋谷でファンを熱狂!本場の良音、満足度にファン唸る

カナダ・トレント出身で、ラスベガスを拠点として活動するPalaye Royale(パレイ・ロイヤル)の初来日公演が、9月9日(月)東京・渋谷WWWを会場に開かれた。

パレイ・ロイヤルはスリーピースバンド。ヴォーカルのRemington Leith(レミングトン・レイス)、ギターのSebastian Danzig(セバスチャン・ダンジグ)、ドラムのEmerson Barrett(エマーソン・バレット)から成り、独自のジャンル「ファッションアート・ロック」を掲げ、ワールドワイドに活躍している。

会場となったWWWは、渋谷・スペイン坂を登りきった場所にあるライヴハウス。若者に人気あるアーティストのライヴで使用される500人動員の箱で、スカパー!でお馴染みのスペースシャワーネットワークの運営となる。

2017年にVAMPS(HYDE ,Vo. / K.A.Z ,Gu.)の全米ツアーのサポートアクトに立ち、2019年夏にはマリリン・マンソンの全米ツアーのサポートアクトに立った彼らの演奏を聞こうと、音楽業界の関係者やバンド運営者も多数集まっていた。

18時30分の開場に先駆けて15分からはグッズ販売をスタート。CDやTシャツ、懐中時計、メイクパレット、そしてエマーソンが描いた絵も販売された。売れ行きは好調。特にCDは即完売となっていた。エマーソンは販売コーナーを動画撮影してネット上にアップ。世界中のファンに日本での様子を伝えた。

ショーは19時30分からスタート。約60分で本編11曲アンコール2曲、計13曲でセットリストが組まれた。この公演はスマートフォンでの撮影が承諾され、ファンは思い思いに動画を撮り写真を撮って、貴重な時間を思い出に切り取った。1曲目に選ばれたのはThe Stooges(ザ・ストゥージズ)をカバーした「Wanna Be Your Dog 」。聞き馴染みのある曲にオーディエンスが感触良く腕を振ってのる。パンクロックなショーにしようと前日にSNSで告知していたパレイ・ロイヤル。2曲目には人気曲「Don’t Feel Quite Right」で一気に盛り上げた。その後もポップな曲を連発。「You’ll Be Fine」や「Death Dance」で盛り上げていく。MCで「こんにちは、日本!」、「ありがとう、東京!」と繰り返し、来日を喜ぶ。ファンが広げる日本の国旗を手に取って背中に羽織り歌う場面もあった。パフォーマンスはアクティブで、レミングトンがスピーカーの上やステージ柵によじ登り、オーディエンスの意表を突いて驚かせた。その後、最前柵に降りてファンが伸ばす腕の中に身を埋め、甲高い歓声があがる。ステージ横の階段をかけ上がると、最後列で観るファンと触れ合い、驚くファンの目を眺める。ついには、フロアの真ん中に身を投じ、ファンに囲まれて歌い、ステージへと戻った。クオリティ高い演奏に、じっくりと聞きの姿勢を見せていた後ろのオーディエンスも、一気にレスポンスが高まった。ハンドクラップやジャンプで一体感の高まったフロア。アメリカで大きな野外フェスのステージも盛り上げる彼ら。セバスチャンはサウスポーに持つギターをセンター前列のファンの頭上で弾いて見せる。ステージを右へ左へ動き、1人でも多くのファンと楽しもうとするのが見て取れる。後半にはバラードになる「Dying In A Hot Tub」や疾走感のある「Mr. Doctor Man」で待ち望んだファンを魅了。アンコール明け、ラストには「All My Friends」で日本のファンを確りと掴んだ。全曲通してみると、パンクにもラウドにも取れる楽曲で、1960年代から現在までの各時代のロックの良さが絶妙なミックスで生かされて映る。世代を越えて聞ける楽曲になるだろう。

公演後SNSでは、「マジでカッコよかった!グラムロックだわ」、「ライブすごかった!初めから終わりまで全力で上げて1時間と短かったけど濃くて熱かった」、「 マジにパンクでロック過ぎる!こういうの久しぶりでめちゃくちゃ楽しかったわ!」、「当日券で行ってきた。評判以上の迫力!パンク大好きで育った私も久しぶりにぶっ飛んだ。ボーカルの声に特徴があって癖になる」など、ライヴの良さに興奮気味のコメントが相次いだ。第6世代のロックバンドを支援するB.I.J.Records(ビーアイジェイレコーズ)では、ファンの声を受けて次回の日本公演のブッキングに急ぐとコメントを入れている。

[SETLIST 09.09] 01. Wanna Be Your Dog / 02. Don’t Feel Quite Right / 03. You’ll Be Fine / 04. Death Dance / 05. Masochist / 06. Fucking With My Head / 07. Teenage Heartbreak Queen / 08. Dying In A Hot Tub / 09. Get Higher / 10. Mr.Doctor Man / 11. How Do You Do? / Encore / 12. Ma Cherie / 13. All My Friends

この公演の1日前にあたる9月8日(日)には、東京・タワーレコード渋谷店6階洋楽コーナーで約30分のサイン会&インストアライヴが行なわれた。ライヴはアコースティックライヴ形式を取った。来日後のオファー、急遽の決定だったため、日本にあったアコースティックギターに左利き用の弦を張り替えて使われるというエピソードも出た。ライヴは観覧フリー。集まったファンはフロアに溢れた。パレイ・ロイヤルはCDやLPの購入者にサインを書き、握手したりハグをしたりとサービス良く、英語での会話をファン1人ひとりと楽しんでいた。

7日には、原宿でクレープを買って食べる姿もSNSにアップし、観光を楽しむ様子も届けられた。日本を楽しんだパレイ・ロイヤルは続いて9月12日(木)から開催されるオーストラリア公演(全4公演)へと向かう。

[W.S.F]日本初来日のパレイロイヤルがタワレコ渋谷店9月8日17時からインスト!「アコースティックライヴ」緊急開催決定!観覧フリー

カナダ・トレント出身で、ラスベガスを拠点として活動するPalaye Royale(パレイ ロイヤル)の初来日公演が、9月9日(月)東京・渋谷Shibuya WWWを会場に開催される。

それに先駆けて9月8日(日)17時から、タワーレコード渋谷店の6階洋楽フロアで、パレイ ロイヤルのインストアライヴが緊急決定された。ここではアコースティックライヴ形式を取ることが決まっており、9日の公演とは違ったライヴパフォーマンスが見られる。貴重なイベントとなるだろう。このイベントのライヴ観覧はフリー。イベント開始の15分前に整列が開始される予定だ。

このイベントのメインにはサイン会が設定されている。サイン会参加券は9月6日(金)以降、タワーレコード渋谷店でパレイ ロイヤルの『Boom Boom Room (Side B)』CDまたはLPを購入した人を対象に配られる。

また、 9日の東京・渋谷Shibuya WWW公演の後には、「スペシャル限定ミート&グリード」が行なわれる。こちらは人数が限定されており、エントリーが必要となっている。

エントリー方法は、B.I.J.Records.のTwitter(@BIJRecords)またはインスタグラム(B.I.J.Records.)をフォロー。DMからメッセージを送る。DMへの記載には、①名前(ハンドルネーム可)、②暗証番号(任意の4桁、例:1234)、③パレイ ロイヤルへのメッセージを記入のこと。暗証番号は当日の本人確認に使われるため、覚えておくことが必要だ。エントリー当選者にはDMが返信される。

なお、Twitterやインスタグラムの登録者以外には、メール(contact@bijrecords.com)でのエントリーも受け付けられている。同じく、エントリー当選者にはメールが返信される。詳細については、B.I.J.Recordsの日本サイトに開設されたパレイロイヤルの日本公式サイトで要確認。

パレイ ロイヤルはスリーピースバンド。ヴォーカルのRemington Leith(レミングトン・レイス)、ギターのSebastian Danzig(セバスチャン・ダンジグ)、ドラムのEmerson Barrett(エマーソン・バレット)から成る。独自のジャンル「ファッションアート・ロック」を掲げ、ワールドワイドに活躍中。

彼らは、2015年に有名メタルバンドを数多く輩出してきたSumerian Records(スメリアン・レコード)と契約。2016年6月にデビューアルバム「Boom Boom Boom(Side A)」をThe Smashing Pumpkins(スマッシング・パンプキンズ)のギターリスト・James Iha(ジェームス・イハ)プロデュースでリリース。初のワンマンツアーはチケットのソールドアウトを多数打ち出した。2018年9月にはセカンドアルバム「Boom Boom Boom(Side B)」をリリース。人気は右肩上がりの急上昇。大型野外フェスの出演にも多くの観客を呼びこんだ。さらに2019年夏、Marilyn Manson(マリリン マンソン)の全米ツアーのサポートアクトに大抜擢。全米で今ホットな、チェック必須の注目株だ。ロック好きならなおさら、一度ライヴを体感してみる価値がある。サポートアクト直後となる9月、彼らの日本公演は開かれる。

PALAYE ROYALE – Nervous Breakdown (Official Music Video)
PALAYE ROYALE – Don’t Feel Quite Right (Official Music Video)
PALAYE ROYALE – Dying In A Hot Tub (Official Music Video)

[W.S.F]モトリー・クルーがアルバム『ドクター・フィールグッド』の発売30周年を記念し、アニバーサリーグッズを発売!レコード盤や聴診器など全52点

世界的に有名なアメリカ・カリフォルニア州出身のヘヴィーメタルバンドMötley Crüe(モトリー・クルー)が9月1日(月)、5枚目のアルバム『Dr.Feelgood』(ドクター・フィールグッド)の発売から30周年を記念してアニバーサリーグッズの販売をスタートさせた。

アルバム『Dr.Feelgood』は1989年9月1日にリリースされ全米チャート1位を獲得。モトリー・クルーにとって最大のヒット作品となった。現在までにアメリカだけでも700万枚以上のセールスを記録。 シングルとしては、「ドクター・フィールグッド」が1990年に、「キックスタート・マイハート」は1991年に、グラミー賞のベスト・ハード・ロック・パフォーマンスにノミネートされた輝かしい記録もある。

今回発売されたアニバーサリーグッズ「DR. FEELGOOD COLLECTION」は全52点。「ドクター・フィールグッド30周年デラックス」には、レコード盤CDの他にTシャツ・ドクターバック・処方箋メモ・トランプ・ピッグなどが入り、大人も子どもも楽しめそうなファンタスティックなセットになっている。グッズはTシャツパーカーの他に、ドクターコスチューム聴診器ベビー用ロンパースなど多種多様に揃えられた。まずはサイトを訪れてみてほしい。

また、52点のうちには9月中の毎月曜日に販売スタートとなる商品もある。9日(月)はフットボール他2点、16日(月)はギターペダル他3点、23日(月)はペンダント他5点、30日(月)はレザージャケット他1点。どれも個性的でクールな商品となっている。

モトリー・クルーのベーシストNikki Sixx(ニッキー・シックス)とHYDEは2015年2月19日(木)、東京・日本武道館でSixx:A.M.とVAMPSとして対バン共演を果たしている。HYDEは、少年時代をLAメタル大流行ど真ん中で育ち、モトリークルーに憧れ、音楽活動に興味を持ったと話していた。自身の原点となる憧れの人とセッションし、肩を組んで歌ったHYDEは、「これは夢を見ているのかなぁ」と頬をつねり、「痛いね!」と喜んでいた。ファンを大切にするニッキー・シックスは、その後もHYDEのパワーになってくれており、友好的な関係が続いている。

Nikki SixxとHYDE 2015年2月にHYDEがインスタグラムに投稿した
映画『ザ・ダート: モトリー・クルー自伝』 のプレミアム試写会を観に行ったHYDE

[HYDE]渡米しSTARSET秋のUSツアーにアクトとして挑むHYDE、同行するアーティストをクローズアップ

HYDE(L’Arc-en-CielVAMPS)が9月13日(金)からのSTARSETの全米ツアー「STARSET LIVE US TOUR 2019 DIVISIONS」にサポートアクトとして36公演に同行する。

STARSETとHYDEとの出会いは、ニッキー・シックス率いるSIXX:AMの2015年ライヴツアー「SIXX:AM MODERN VINTAGE TOUR」にHYDE(VAMPS)がサポートアクト起用され、訪れた野外音楽フェスでのこと。お互いのステージが前後で組まれていたことで、お互いのショーを見る機会になった。HYDEはその時、“宇宙服を着てショー展開するクールさに、一撃で彼らのファンになった”と話していた。

その後となる2017年、ポスト・ハードコア・バンドI PREVAILが行なったアメリカツアー「LIFELINES TOUR」で、STARSETとHYDE(VAMPS)はサポートアクトとして起用され、HYDEが7公演出演する中で親交が深まったようだ。

2018年の「HYDE LIVE 2018」では、HYDEの東京公演8公演に、対バン形式でゲストアクトを務めてくれたSTARSET。その時に、宇宙服を身に纏い、SF映画のようなステージを見せ、ファンを魅了。ステージバックには、青く浮かび上がる地球、宇宙船からの惑星着陸などが投影された。HYDEはその時に、“俺を支えてくれるファンに、このかっこいいSTARSETを見せてあげたいって思ってたんだ。やっと呼べたよ。実現できて嬉しい”とMCで語っていた。

2018年のHYDEの東京公演に合わせてSTARSETは、HYDEをフューチャリングし、自身の代表曲「Monster」のヴォーカルにHYDEを起用。東京公演では自らのステージにHYDEを招き入れ、一緒に歌い、セッションを実現させた。楽曲は「Monster feat. HYDE」として8月10日(金)にデジタル配信でリリース。Spotify、Apple Musicなどで現在も入手できる。また、HYDEが参加した記念として、ジャパニーズバージョンのアルバムも作られた。「Vessels (Japanese Version)」(全16曲)とタイトルし、ダウンロード版でユニバーサルミュージックジャパン / ユニバーサルミュージックインターナショナルを通じて販売されている。

そのSTARSETは、アメリカ・オハイオ州出身の“シネマティック・ロックバンド”と位置付けられたロックバンド。メンバーは、 Dustin Bates (ダスティン・ベイツ、Vo. / Key.) 、Brock Richards (ブロック・リチャーズ、Gu.)、 Ron DeChant (ロン・デシャント、Ba.)、 Adam Gilbert (アダム・ギルバート、Dr.)の4人。 エモーショナルな歌唱テクニックと美しいメロディーライン、それに加わるヘヴィなギターサウンド。ストリングスやシンフォニックという繊細な音に、エレクトロニクスを効果的に融合させてアレンジされている楽曲が特色だ。コンサートでは、バックスクリーンに映画のようなシーンを投影し、楽曲とストーリーが合わさりショーが進む。独特な構成を持っている。

今回のツアースタート当日にあたる9月13(金)にはニューアルバム『DIVISIONS』(全13曲収録)をリリースする。現在プロモーションが公式ホームページYouTubeTwitterなどを使って行なわれている。

このツアーで選ばれたサポートアクトは3組。HYDEはセカンドアクトとなる。現在のツアー「HYDE LIVE 2019」でHYDEは、未来都市・NEO東京を舞台にシーンを設定し、観て、聴いて、体を動かして楽しめるライヴを展開している。ストーリーの題材とされたのは、映画「ブレードランナー」や、アニメ「AKIRA」。どちらも2019年の日本が、近未来都市として描かれていた。くしくも今年が2019年。2019年の日本の東京は、映画やアニメで描かれた未来都市になったのだろうか…。HYDEソロ6枚目となるニューアルバム『ANTI』(全13曲収録、6月22日発売)からの曲が、セットリストに多く含まれるだろう。

オープニングアクトに選ばれたのはA BRILLIANT LIE(ア・ブリリアント・リー)。アメリカ・フロリダ州オーランド出身のオルタナティブロックバンド。メンバーは、Tara Light foot(タラ・ライトフット、Vo. / Gu.)、Matthw Movens(マシュー・モーベンス、Gu.)、Nick Scout(ニック・スカウト、Gu.)、Jason Lemrond(ジェイソン・レムロンド、Ba.)、Chris Lane(クリス・レーン、Dr.)の5人。プロデューサーにJames Paul Wisner(ジェームズ・ポール・ウィズナー)を起用し、ミニアルバム『Threads : Weaver』(全5曲収録)を3月29日(金)にリリース。5枚目のアルバム(アルバム・ミニアルバム含む)となる。

サードアクトに選ばれたのはPalisades(パリセーズ)。アメリカ・ニュージャージー州出身の5人組バンド。2011年に結成し、ポスト・ハードコアバンドと位置付けられ、現在までにアルバムを4枚リリースしている。メンバーは、Lou Miceli Jr.(ルー・ミセリ、Vo.)、Xavier Adames(ザビエル・アダムス、Gu.)、Matthew Marshall(マシュー・マーシャル、Gu.)、Brandon Elgar(ブランドン・エルガー、Ba. / Vo.)、Aaron Rosa(アーロン・ローザ、Dr.)。2017年にはONE OK ROCKの北米ツアーにスペシャルゲストとして帯同した。2019年2月にリリースした4枚目のアルバム『Erase The Pain』がこのツアーでのメインアルバムとなるだろう。

STARSETの全米ツアー「STARSET DIVISIONS : 2019」のチケットはSTARSET公式ホームページや、各べニュー(会場)のイベントページから購入できる。

ツアースタートは、アメリカ・オハイオ州シンシナティ(9月13日)から。カリフォルニア州で5公演あるものの、他は1公演で1州とする弾丸ツアー。アメリカツアーでは、バス内で生活しながら長距離を移動するのが普通の日常。HYDE以外にも、サポートメンバーがインスタグラムやTwitterを使って近状を知らせてくれることもある。

2019年の春のツアーでは、食いしん坊のNatsu(Dr.)が料理の腕を振るってパスタをメンバーにご馳走していた。2017年にHYDEが大量のカップ麺をバス内に持ち込んでいたのは記憶に新しいところ。麺好きのHYDEを気遣ってのことなのか、真の食いしん坊なのか…。可愛い後輩Natsuは、ただ今しばしの休憩中。HYDEのサポートドラムは現在までで数えて4人。どの人も個性的な凄腕の持ち主で、1人ひとりが大切なクルー。戻って来るのを静かにみんな待っている。

今は、日本に居ても、アメリカに居ても、情報が追える時代。HYDEのアメリカへの挑戦を、一緒に参戦して、留守番組は情報を追って、応援ができる恵まれた時代。春はインスタグラムを使って1~2曲のライヴ生中継を行ない、その後ストーリーにアップ。その日の模様が24時間見られる体制が取られていた。

秋は前人未到の36公演。カレンダーを見れば、かつかつ週休2日のHYDEとなる。元気があればなんでもできる。ファンの想い伝わる、確りとした応援を贈りたい。

[HYDE]サマソニエクストラのBRING ME THE HORIZON単独公演、HYDEがゲストアクト出演「僕も大好きなんです」と喜ぶ

イギリス・シェフィールド出身で英・米で絶大な人気を誇るBRING ME THE HORIZON(ブリング・ミー・ザ・ホライズン、以下BMTH)。2019年のサマーソニック東京公演・大阪公演のステージを終え、サマーソニックエクストラの単独公演となる8月19日(月)、東京・新木場スタジオコーストを会場にパフォーマンスを行なった。集まったBMTHのファンは約2500人。HYDEはゲストアクトとして招かれ、BMTHの5年ぶりの来日をファンと共に喜んだ。

19時スタートのステージに、HYDEが姿を現した。持ち時間は30分。この間に、“どれだけBMTHのファンを楽しませられるか”に挑むHYDE。サポートメンバーには、JULIAN(Gu.)、Ali(Ba.)、かど しゅんたろう(Dr.)、hico(key.)が上がってくれた。セットリストを6曲で組み、「FAKE DIVINE」からショーをスタート。静かなイントロから始まり、サビから一気にトップギアへとシフトするような楽曲で、オーディエンスを揺さぶってくる。2曲目には「AFTER LIGHT」。両腕を広げ、オーディエンスのコーラスを煽る。オーディエンスも次第にHYDEがヘヴィな曲調でソロを展開していることを受け入れ始め、会場のノリや漂う雰囲気はエネルギッシュなものへと変貌していった。

MCを挟んだHYDEは、「ブリング・ミー・ザ・ホライズン! ブリング・ミー・ザ・ホライズン! ブリング・ミー・ザ・ホライズン!」とシャウトに近い声で3度コール。オーディエンスの歓喜を煽る。「僕も大好きなんですよ!ブリング・ミー・ザ・ホライズン。ここに立たせてもらって、とても光栄です」と同じステージに立てることを喜んだ。「みんな僕のこと知らないと思いますけれど…。あの、もし、コイツつまんねぇじゃん!って思ったら無視してもらっていいです。しかし!、しかしですよ?もし、コイツ案外やるじゃん!って思ったら、態度で示して欲しいんだよね。ちょっとでもいいなって思ったら、はっちゃけてくれ!」と、オーディエンスに話し、「もっと日本に来てもらえるようにブリング・ミー・ザ・ホライズンにお願いするんで、あと4曲、あと4曲やらせてもらってもいいですか?」とオーディエンスに伺いを立てた。歓声が地を揺らすように振動して起きる。「この後、ブリング・ミー・ザ・ホライズン来るんだろう?(俺は)練習でいいから。日本人の凄いところ見せてやろうぜ!」と煽り、3曲目「MAD QUALIA」へと突入。ヘッドバンギングやモッシュが起きる。リフトが上がり、サビに入るとクラウドサーフがオーディエンスの頭上を這った。4曲目には「DEVIL SIDE」。その後再びMCを挟み、続く5曲目「ANOTHER MOMENT」のコーラス練習をオーディエンスと持った。ラストの「SICK」では、HYDEが下手の1柵目に片足を掛け、オーディエンスに左手を預けて支えられながら歌い、そのままダイヴ。

オーディエンスの中にダイヴしたHYDE

約7割が男性オーディエンスという中、がっしりと背中を支えられステージ前方へと送られた。フィニッシュにはモニター上からジャンプ。着地で音に終止符を打った。下手から上手へと、腕を高くあげて感謝を伝えるHYDE。「次は、ブリング・ミー・ザ・ホライズン!いよいよ来るぜ!楽しんでいってください!バイバイ!」とあいさつ。幕間に姿を消した。

[HYDE SETLIST] 01. FAKE DIVINE / 02. AFTER LIGHT / 03. MAD QUALIA / 04. DEVIL SIDE / 05. ANOTHER MOMENT / 06. SICK

20時をまわり、BMTHのショーが始まった。全編85分。5年ぶりの来日、待ちわびたファンがどれほど居たことか。約2500人のキャパでは収まりきらない想いが、圧縮されたように立ち込めていた。暗転に歓声が大きく響く。バックモニターに映像が流れ、白色のカバーオールに身を包むLee Malia(リー・マリア、Gu.)、Matt Kean(マット・キーン、Ba.)、Matt Nicholls(マット・ニコルス、Dr.)、Jordan Fish(ジョーダン・フィッシュ、Key.)が楽器を構えた。朱色のスーツに身を包むOliver Sykes(通称:オリー、オリヴァー・サイクス、Vo.)がフロントに立つ。

ファーストに選ばれたのは「MANTRA」。1月にリリースした最新アルバム「amo(アモ)」の中でも、第61回グラミー賞最優秀ロック楽曲賞にノミネートされた有名曲からのスタート。イントロを聴いて、それが解ったファンの歓喜が弾けたように沸き起こる。腕を振り上げて、初っ端から絶好調に盛り上がった。サビではバックスクリーンにリリック表示。ファンの大合唱が起きた。盛り上がりは曲を進めるほどにエスカレートしていく。「Avalanche」では炎のような映像の光を浴びて、リー・マリアが黒色のシルエットに浮かぶ。ジャンプしてギターを弾くと、オーディエンスもジャンプをして応える。フロアの中ほどには、下手にも上手にも大きなサークルピットができあがり、モッシュやステップを踏むファンで賑わった。「The House of Wolves」ではオリーのシャウトの中、白煙が4灯吹き上げ、「Medicine」ではMVをバックスクリーンで流し、オーディエンスは大合唱。

HYDEが撮影し公式にアップしたBRING ME THE HORIZONのショー風景

「Happy Song」では、腕を前後に振り上げるオーディエンスに向けて、オリーが左腕を大きく横に揺らして見せると、即座に前後から左右に振り換えるオーディエンス。BRTHがオーディエンスを支配してみせた。「Mother Tongue」では、バックスクリーンにブルーとピンクに染まる2人の右手が映され、ハートの波紋がフロアに向けて広がっていく。サビからはオーディエンスも一緒に歌い、体を揺らし、全身でBRTHとの時間を楽しんだ。本編ラストは「Follow You」。オリーが「日本!お前たちの美しい顔を見せてくれ。女の子たちを肩車するんだ」と煽ると、数十のリフトが立ちあがった。多くはメンズの顔見せとはなったが、来日を待ち望んでいたファンの想いが漲っていて胸を熱くする。揺るぎない一体感に包まれたフロア。メタルコアからエモーショナル・ハードコアまで新旧13曲を披露し、日本のファンを始終喜ばせた。インターバルを挟んでからは、いよいよ熱狂に沸いた。「Drown」では号泣するファンも現れるほど。「Throne」ではカオスを引き起こし、中央に現れたサークルをかけ回るファンも。2015年リリースの2曲、存分に弾けて楽しんだ。

オリーはMCで、世界の国の中でも日本は1番に好きな国だと話し、ここに来ることが出来て良かったとファンに伝えた。そして、一緒に盛り上げてくれたHYDEに“本当にありがとう”と伝え、「俺たちは直ぐにまた帰ってくるよ!11月にね!」と再来日を発表してファンを喜ばせた。

[BRING ME THE HORIZON SETLIST] 01. MANTRA / 02. Avalanche / 03. The House of Wolves / 04. Medicine / 05. Wonderful Life / 06. Shadow Moses / 07. Happy Song / 08. Mother Tongue / 09. Can You Feel My Heart / 10. Sugar Honey lae & Tea / 11. Nihilist Blues / 12. Antivist / 13. Follow You / 14. Drown / 15. Throne

終演後のSNSではBMTHのファンから、「BMTHファンに寄り添い、共にBMTHファンとして前座として来てくれたHYDEに対して、感謝の気持ちでいっぱい!MCからも愛を感じた。ライブも良かった!ほんとにありがとう」 、「HYDE出てくるとやっぱアガるな。あんな大スターなのにアウェイの客に対してめっちゃリスペクトしてたし、オープニングアクトとして全力でフロアあっためようとしてて、ステージからダイブまでしてグッときたよ」、「HYDEかっこよかったよ。めちゃめちゃハードコアだった」、「まじHYDEさん好きになった30分じゃ足りねえよ!あと1時間見せろ」、「HYDE生で観るとより楽曲ええな!」、「BMTHもHYDEも最高!!!ロック最高!!!!」など、好感触なコメントが相次いだ。

スタジオコーストでソニーミュージックを通じ両者夢の対面を果たしたHYDEとオリー。翌日にあたる20日(火)、HYDEは「BRING ME THE HORIZONはすごかった☆またお会いするのが待ち遠しいです!」とコメントを添えて、HYDE公式インスタグラムにツーショット写真をアップした。

HYDEが公式にアップしたOliver Sykesとのツーショット

無事にゲストアクトを務め終えたHYDE。続くライヴは、8月25日(日)に行なわれる野外音楽フェスティバル「20th ANNIVERSARY MONSTER baSH 2019 」WHITE baSHステージの13時15分から。チケットは既にソールドアウトを打ち出している。